[2015/10/3] 城東スキルアップセミナー 5回目開催報告


10月3日(土)に、城東支部スキルアップコース(城東プロコン塾)5回目の講義が、
京橋プラザ区民館で行われました。受講生は前月と同様に約15名が集まりました。
今月は、午前中は課題図書の学習内容のまとめを受講生が発表し、
午後は『リスクマネジメント概論』に関して講義形式で学びました。

1.課題図書の学習内容を発表

今月の課題図書は、2回目講義と同様の『コトラーの戦略的マーケティング』を活用したものでしたが、
学習内容は大きく変更されておりました。具体的には、自分自身が中小企業の診断に役立つように
指定のフォーマットにまとめる内容でしたが、筆者にとってはフォーマット項目の理解そのものに苦しみ、
フォーマット内の整理に向けてなかなか取り組むことができませんでした。
(多くの受講生の皆さんも同様のことを仰っていました。)

当日は、事務局の高久裕司会員の指名で受講生が順番に発表し、それぞれの発表に対して1~2名の受講生が
質問と意見を述べました。

高久会員からのコメントとして、今回の課題を宿題としてとらえるのではなく、実際の企業と向かい合うときに
活かせるツールになるまで、今後改めて修正しつづけていくものとして活用してほしいと述べられました。
また同じく事務局の大石会員より、今回のスキルアップセミナー1日目に提示された定石図書を読んでテキストを
再読すると新たに理解が深まるとのアドバイスもいただけました。

今回の学びを絶好の機会として、徹底的にフォーマット理解に臨みたいと思います。

2.リスクマネジメント概論

後半のセミナーでは、「災害復興まちづくり支援機構」メンバーとして東日本大震災時にも現地入りされた
藤田千晴会員に講師を務めていただきました。
藤田会員からは、「リスクマネジメント」に関してのテクニカルな内容と対策、そして多くの
コンサルティング経験からのアドバイスと”ここだけの話”について、ご自身のキャラクターを活かして
時間いっぱい熱のある講義をいただきました。

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◆危機の発生前(リスク)と発生後(クライシス)の対処

そもそも「リスク」とは、「諸目的に対する不確かさの影響」ということであるため、「ピンチ」という
一般的な解釈だけではなく、「チャンス」とも考えられることを震災時の窃盗団の例を挙げて説明していただきました。
また、混同されがちな「リスク」と「ハザード」についての違いを明確に説明いただき、そのうえで「ハザード」を
管理すべきなのか「リスク」を管理すべきなのかを判断する必要があることを学びました。
そして、受け入れられるリスクレベル(影響度のレベル)とリスク発生確率を調整することがコストコントロールに
つながることが理解できました。

また、発生確率「大」且つ影響度「大」の場合は、もはや経営リスクの対策としてビジネスモデルに組み込んでおく
必要があるため、コンサルティング業務としてのビジネスチャンスにつながり、発生確率「小」且つ影響度「大」の
場合は、BCP対策としてのビジネスチャンスにつながるという現実的な話をいただきました。

一方で、実は多い経営上のリスクマネジメントとして、「セクハラ」、「パワハラ」、「社内不正」といった事例も
講義では触れられ、診断士としての適切な対応方法について学ぶことができました。
また、近年急増しているクライシスコミュニケーションとしての「マスコミ対策」についても、生々しい実体験による
講義をいただき、迅速な情報開示の重要性を再認識しました。

◆BCPの考え方・組み立て方

BCP策定時のモデルとして地震関連を用いる理由は、会社の重要経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報の全てに
ダメージを与える(壊滅させる)可能性が高いため、BCPとして網羅すべき対策を全て組み込んでいる事例だと
いうことを説明いただきました。
藤田会員自身の東日本大震災支援でのご経験から、平時より収益性の高いビジネスを展開しておくことが
リスクマネジメントで最も重要であるということを学び、改めて事業計画策定の重要性を実感しました。

BCP対策の組み立て方としては、中核事業を定めて事業毎の優先順位をつくり、且つ今のビジネスモデルの
再構築を図る、この点に関しては必ず社長主体で実行すべきであることを熱く語っていただき深く理解することができました。

3.連絡事項

(1)中小企業経営診断シンポジウムのご案内
11月4日(水)に、東京ガーデンパレスにて
(2)次回スキルアップは11月7日(土) 池田史子会員 創業支援(葛飾図書館ビジネス相談会の事例)

次回については、図書館でセミナー講師を予定している6名の方に、予行演習として、
一人10分(発表7分、コメント3分)でプレゼンを実施していただきます。
又、その他の受講生には池田会員より別途課題が予定されております。

(横山和志)