[2016/2/6]城東スキルアップコース(第9回)開催報告


受講者
2月6日(土)、城東スキルアップコース(城東プロコン塾)の第9回目の講義が京橋プラザ区民館で行われ、約15名が参加しました。

1.課題図書について

2月の課題は、「マッキンゼー経営の本質(マービンバウワー)」を中小企業の診断に役立つように、A3用紙にて1枚にまとめるものでした。
すでにここまで受講生も多くの課題図書に触れ、かつ受講期間中にフレームワークについても学ぶ機会を多数得てきたため、書籍のとらえ方やまとめ方についても一定の型ができあがりつつあるのを実感しました。

また、これまで課題図書となり読んできたコトラーやドラッガーの書籍の内容とシンクロする部分が大いにあり、それぞれのつながりを若干ではありますが理解しつつあると思えました。事務局の加藤敦子会員の指名で2名の受講生が発表し、それぞれの発表に対して、2~3名の受講生が質問と意見を述べました。

2.受講生のセミナーの実施報告と実施練習

城東スキルアップ受講者のうち6名が講師となる図書館セミナーの実施報告(1名)と今後の開催に向けたセミリハーサル(2名)を行いました。

(1)実施報告

家田康之会員 : 「お客様目線から始めるマーケティング」

1月24日(日)に開催され、ややハードルの高いテーマであったにも関わらず26名の受講がありました。年齢層や性別はさまざまでしたが、家田会員の情熱的なプレゼンテーションが大変好評だったとのことです。「会社内でこれからマーケティングを学ばなければならないので参加した」という、まさに事前に想定した対象者像そのままの受講者もいらっしゃいました。

(2)実施練習(1人10分)

次に来月セミナーを控える、以下2名のセミリハーサルがありました。

  • 3月12日(土)立石図書館14:00~
    上田悠貴会員 : 仕事の達人はココが違う!段取り力がものを言う仕事術
  • 3月13日(日)中央図書館14:00~
    佐野勝志会員 : 使わないともったいない! 自社の決算書の活かし方

 

3. 埼玉県の6次産業化の取り組みについて

河野悟会員
今月のミニセミナーは、河野悟会員より、診断士の活動範囲の紹介として、埼玉県における6次産業化事業での事例発表がありました。

6次産業化とは、農林水産物の生産だけではなく、加工・販売を伴ったり、農業体験、農家民宿や農産直売所などの活動を通じたりして、農業経営に新たな付加価値を作り、所得向上や雇用の創出を図ることです。

診断士の活動の場としては、それらを支援する専門家登録を行い、付加価値の創出と併せてリスク・マネジメント(ニーズとの乖離回避、資金調達など)に努める仕事がありそうです(ただし、専門用語や農業関連法令の理解、行政との関係作りなど、難しい面はあります)。

4.中小企業施策と受理されやすい申請書の作成方法

関口大介会員
今月のメイン講義は、関口大介会員による“補助金事業計画書”の作成に関する実務解説でした。

関口会員のプロフィールは中小企業診断士としても非常に異例です。講義冒頭で、ご自身によるここ数年間での診断士活動の経歴紹介がありましたが、「全く畑違いの業界からの新規参入者が、診断士業界でどうやって飯を食っていくか?」という疑問について、参考にすべき点が多く含まれていました。

関口会員の経験に基づく診断士活動として、「専門家派遣業務」、「セミナー講師業務」、「補助金業務」の3パターンを挙げ、それぞれのメリット・デメリットについて実例を交えながら説明いただき、特に「補助金業務」については、「事務局スタッフ」、「アドバイザー」、「書類審査」、「書類作成支援」に細分化して、上位分類と同様にメリット・デメリットについて解説していただきました。

次に、本日のメインテーマである「書類作成支援」に移りました。支援先となる企業は、いままで事業計画書を作ったことがないうえ、作る必要性も方法もわからない場合がほとんどであるとのことです。そのため、コンサルタントに必要なスキルとしては「事業計画書のスキームの理解」と「それぞれに盛り込むべきポイントの把握」が不可欠ということでした。

具体的なスキームとしては、「SWOT分析・展開」→「事業概要」→「STP」→「4P」→「行動計画」→「予算」の順番で詳しく説明をいただきました。
特に「SWOT分析・展開」については、”補助金受理”という目的に沿うために、“2段階のSWOT”というテクニックを披露いただきました。この手法は非常に具体的であり実用性が高いので、今後自分のものにしていきたいと考えております。

事業計画の根本を理解するためにワークショップ形式にて“エレベータピッチ”を実施しました。具体的には以下の文章を自分の事業に当てはめて考えてみるというものです。(当日は2名程度の受講生が発表しました。)

私の商品(サービス)は●●です。
これは●●という課題を解決します。
従来の●●と比べて●●という優位性があります。
具体的には●●です。

今月の内容は、非常に実践的であり、それゆえ配布された資料が実例データそのものであるためレポート化できない(=ホームページ掲載ができない)ことが残念ですが、受講生にとっては豊富な参考資料を入手できるこれ以上ない機会であったと思います。

5. 連絡事項

次回の城東スキルアップセミナーは、いよいよ最終回であり3月5日(土)に京橋プラザで開催されます。

最終回の講義として酒井幸三会員による「工場診断のポイント」が予定されています。その後、修了式も予定されていますが、その際に受講生全員が各々持ち時間5分で以下を発表することになっています。
「これからの診断士としての取り組みについて」
「もしも自分が城東支部長だったとしたら、どのような取組を行うか。」
(横山和志会員)