[2016/8/6]城東スキルアップコース(第3回)開催報告


8月6日(土)、城東スキルアップコース(城東プロコン塾)の第3回の講義が中央区の新川区民館で行われました。21名が参加し、澁谷宗紀会員の進行で午前9時30分に定刻通り開始されました。

1.「図書館経営相談員の対応による手堅い診断士スキル研鑽」の発表

瀬田浩伸会員より診断士スキルの研鑽の一環として、葛飾区立図書館での経営相談の紹介がありました。

瀬田会員が相談員に応募したのは、企業内診断士として診断士登録後2年が経過し、近い世代の診断士の方々の活躍を目の当たりにして焦りを感じている最中に図書館相談員の募集があり、更新ポイント確保と診断スキルの維持・向上という2つが目的だった、という話がありました。

相談業務は、実務担当2名が1チームとなり、下記の一連の流れで実施するとのことでした。

①相談日1~2週前に図書館から送られる相談内容をもとに事前準備
②当日に相談対応
③当日の夕方に報告作成

主な相談内容は、起業・開業、法人化のメリット、開業までの流れ、経営計画書の作成方法、資金計画などでした。また、相談にのった業種には、小売業、サービス業、製造業、さらには士業の方などがいる、という話がありました。

最後に、図書館経営相談員を行うメリットとして以下のまとめがありました。

①本格的な診断士活動を安全にスタートできること。
②相談者である経営者から熱いエネルギーをもらえること。
③相談員OBの先輩方のように診断力をつけられること。

今後も新たな図書館経営相談員の募集があるとのことでしたので、その時はスキル向上のためにも参加を検討してみたいと思いました。

 2. 今月の課題「診断士としてのリード情報(顧客見込先リスト)の収集方法」の発表

発表に先立ち、大石正明副支部長から中小企業の経営診断テキスト(入門編)が配布され説明がありました。
その内容は

  • 中小企業経営診断にあたり、原理・原則・基準・方法・実践という5つの階層がある。
  • 経営理念・経営ビジョン・経営戦略・経営戦術・経営実行がそれぞれの階層に該当するが、そのなかでも原理・原則に当てはまる経営理念と経営ビジョンが最も重要である。
  • 診断手順は、最初に目標設定、次に現状確認、そして目標達成のためのシナリオを作成する。

という貴重な話をいただきました。本テキストは一見難しい内容に感じましたが、隔月の課題図書を含めた10冊の定石図書を読めば理解できるとのことでした。このため、課題図書をすべて読破した後に、改めてこのテキストを見直してみようと考えています。

続いて、ビジネスモデルの提案などの3つの実務従事案件の紹介と、創業塾などの3つの地域貢献事業への案内がありました。

最後に、リード情報について、城東スキルアップの受講生から発表が行われました。発表者の中には、提案書類を配布する受講生もいました。

主な発表内容としては、以下のものがありました。
  • STPによりターゲット市場を決め、会社ごとにコミュニケーションツールを作成して収集する。
  • WebサイトやSNSを活用して収集する。
  • 企業統計情報からデータを収集解析して顧客を抽出して収集する。

 3.講義「人事戦略」

大高直美支部長より、本日のメインテーマである「人事戦略」の講義が行われました。

最初に、プロコンサルタントになるまでの業務経験や経緯についての話がありました。経験に基づく内容であり、大変興味深く感じました。

次に、診断士の企業へのアプローチ方法として、課題解決能力がコンサルタントに必要なことであり、試行錯誤しながら自身で考えクライアントに寄り添うことが重要であると話されました。また、最初は提言型・指導型・サポート型・下働き型の4つのコンサルスタイルでは下働き型のスタイルが取り組みやすいこと、また上から目線・対等型・へりくだり型の3つの態度のスタイルでは対等型スタイルが良いこと、加えてコンサルタント契約にあたっては契約書の作成が重要である、という実務に踏み込んだ貴重なお話を聞くことができました。

さらに、現代の人事戦略は、会社の目標達成に向けた組織づくりのことで、財務面では収益確保のために人件費をコントロールしていくことであり、それらを実現する方法を、人事コンサルティングという観点で学びました。合わせて、コンサルティングのベースとなる日本の雇用システムについて、法的な枠組みや欧米のそれとの違いを比較したり、近年の正規・非正規社員の増減率の推移をデータやグラフで確認したりしながら学んでいきました。

その後、受講生が持参したノートPCを使ったワーク型の講義が行われました。Microsoft EXCELでの報告書作成として、ピポットテーブルを活用したデータ分析、見やすいグラフ作成の講義がありました。報告書を短時間で効率的に作成でき、かつ顧客から見ても分かりやすいプレゼンテーションに大変有効であると感じましたが、講義中に上手くデータを作成できなかった私は、改めてピポットテーブルを勉強すべきであると痛感しました。

最後に、社会保険に関係する公的年金制度の概要を学習しました。法人の起業を支援するにあたって、従業員が一人でもいれば厚生年金制度の強制適用事業所となることは、頭に入れておかなければならないと思いました。また、人事戦略策定におけるコンサルティングでは、社会保険労務士とは異なる支援方法を用いながらも、時には連携をとりつつ柔軟に対応していくという方法は大変勉強になりました。

4.連絡事項

(1)第4回城東スキルアップの予定

日時  9月3日(土)9:30~16:30
 場所  京橋プラザ区民館 1号洋室(中央区銀座1丁目25番3号)http://chuo7kuminkan.com/about/kyobashi-p.html
 講義  販路開拓(ランチェスター戦略)
 講師  村上一幸会員

(2)9月の課題

書籍「マッキンゼー経営の本質」(マービン・バウワー/ダイヤモンド社)の内容を中小企業の社長に説明することを想定して、A3、1枚にまとめ30部コピーして持参してください。

(岡田真也会員)