[2016/10/1]城東スキルアップコース(第5回)開催報告


秋の始まりを感じる10月1日(土)に、城東スキルアップコース(城東プロコン塾)第5回の講義が、京橋プラザ区民館で行われました。23名の受講生が参加しました。

今回のカリキュラムは、前半に城東スキルアップOBによるミニ講座、後半に藤田千晴会員による「リスク・マネジメント」の講義でした。概論講義と本音で語られた実際の現場のお話があり、多くの学びを得ることができました。

1.城東スキルアップOBによるミニ講座

(1)相続・事業継承の考え方(佐野勝志会員)

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診断士にとって知っておいて損はない「相続・事業継承の考え方」の講義でした。
冒頭、相続税について、経験の少ない受講生にも馴染めるようその定義から入り、後半は課税対象や贈与税との関係など、体系立った説明でした。

相続税を安くする一般的な方法は必ずしも得をするわけではなく、将来を予測して判断する必要がある、税理士・会計士・弁護士・不動産鑑定士等と連携して、診断士は全体のとりまとめ役を担うこともあるとの教えもあり、大変参考になりました。

(2)ビジネスセミナーの企画書の作り方(波多埜宏幸会員)

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葛飾区図書館で行われる、ビジネスセミナーの企画を行うための基本的な考え方や記述ポイント、企画書作成にあたっての留意点の講義でした。

企画書で大切なのは「集客」の観点であり、セミナータイトルが最大の集客ツールとなること、テーマ設定では、話題性、新規性、実用性、専門性の観点があると紹介されました。セミナー体験を通じて、見込み客の発掘や仕事のきっかけ作りができ、これらは全てスキルアップ受講生の特典であると締めくくられました。

(3)ビジネスセミナーの体験談(本田一也会員)

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前述のビジネスセミナーでの講義体験についてのお話でした。

本田会員は経理畑のご出身のため、その実務経験から「経営会計セミナー」を企画し、盛況を博しました。ただし、最初からセミナー準備がうまく運んだわけではなく、主催者からの厳しい指導やリハーサル、細かい点ではプレゼン資料の文字の大きさに至るまで、多くの準備を得て成功となったことを熱く語られました。

今後セミナー企画を立案する上で大いに参考となりました。

2.リスク・マネジメント

(1)リスクとは

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東京協会の地域支援部長でもある藤田千晴会員に「危機の発生前と発生後の対処」と題して、リスク・マネジメントの講義をいただきました。

はじめに、リスク=ハザード×接触程度(暴露量)を挙げられました。テレビなどでは、ハザードをリスクと言っているがそれは厳密には異なり、接触程度を積算してリスクとなるとの説明がありました。

続いてリスクを下げるには、ハザードそのものを下げる方法と接触程度を下げる方法の二種類がある。ライオンを例にして言うならば、ライオンを草食系にしてしまうはハザードを下げる方法、ライオンが生活する所には足を踏み入れないは接触程度を下げる方法といった、理解しやすい例えを使われました。

また、リスクは「正しく怖がる事が大切」であり、それらは「危害の程度」と「発生頻度」から成り立ち、重要なリスクかそうでないかの分析と評価手法として、R-Mapを使った一目で判断できるツールを紹介されました。

まとめとして、「リスクはゼロにはならない」、「リスクをどこまで低減すべきか」を決めていくこと、そして低減実施手順を作成する重要性を説明されました。リスク低減実施手順を以下に記しますが、訓練を行うことの大切さも強調されました。

  • A)ハザードを除去・軽減する設計にする
  • B)安全装置を組み込む
  • C)継続装置を設ける
  • D)手順や訓練を策定する

(2)BCPの考え方・組み立て方

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続いて、東日本大震災や首都圏での災害を事例に、BCPにどう取り組んでいくかを明らかにしていきました。

まずBCPの考え方では、緊急事態に遭遇した場合は中核となる事業を継続していくことが重要である、と語られました。ラーメン店を例に上げ、災害時はメニューを絞り込み、いち早くお店を再開するという回答です。

店舗の設備の復旧度合いや食材の調達具合の回復度に応じて、提供メニューの拡大は行うものの、まずは一部メニューでもいいので提供を行い、地域住民の需要に応えること、そして競合店に先駆け店舗を運営することの重要性を説かれました。

BCPの組み立て方では、中小企業庁のBCP策定運用コースや東京商工会議所のBCP策定ガイドなど幅広く紹介される中、事業は必ずしも復旧するのではなく、無理せずに廃業も視野に入れることや、復旧資金の借入では、返済原資を考慮して借入自体を判断するなどが補足されました。

東日本大震災など藤田会員の復旧支援のご経験から、復旧の度合いに応じて思わぬものの需要が高まってくると言った話も興味深く、世間一般のテキストやネット情報では得にくいお話を聞くことができ、大いに勉強できました。

3.連絡事項

(1)第一勧業信用組合新田信行理事長セミナーのご案内

大石正明会員より、11月9日(水)に予定されているセミナーのご案内がありました。講演をされる新田理事長からは、全支店長にも参加してもらうので、診断士の皆様と交流を深めたい旨のメッセージがありました。

(2)1年目の会の開催のご案内

富田友一会員より、「診断士1年目の会」の開催案内がありました。交流が楽しみです。

(3)第6回城東スキルアップの予定

    • 講義:創業支援
    • 講師:木内清人会員
    • 日時:11月5日(土)9時30分~16時30分
    • 場所:京橋プラザ区民館 1号洋室(中央区銀座1丁目25番3号)

http://chuo7kuminkan.com/about/kyobashi-p.html

(4)課題図書 考える技術・書く技術(バーバラ・ミント ダイヤモンド社)

本の概要をA3一枚にまとめ、30部提出準備のこと。

(吉原伸二会員)