[2017/07/01] 城東スキルアップコース(第2回)開催報告


梅雨空の中の7月1日(土)、城東スキルアップコースの第2回が中央区佃区民会館で開催されました。今回の内容は課題図書の発表と知的資産経営の講義でした。

(1)課題図書の発表

今回の課題図書は、「コトラーの戦略的マーケティング いかに市場を創造し、攻略し、支配するか」(フィリップ・コトラー著 ダイヤモンド社)でした。中小企業の社長に対して説明することを前提に、各自が、本の内容をA3一枚(もしくはA4二枚)にまとめたものを発表しました。
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7名の会員が発表を行いましたが、経営支援を行う企業を想定して具体的な案を説明した方、本の内容を全般的に説明した方、図を中心に構成を考えた方、文章を構成の中心に据えた方など、それぞれの独自性が現れた発表でした。
最後に、 大石正明副支部長から、「今回の課題図書には、ビジネスにおける戦略、戦術、実行が書かれている。一方で、重要な企業理念、何のために社会に役立っているかという部分は書かれていない。理念、戦略、戦術、実行が一貫している企業が利益を生むことができる。理念の部分は次回の課題図書である『マネジメント 基本と原則』(ピーター・F・ドラッカー著 ダイヤモンド社)で学んでほしい」とのアドバイスをいただきました。

(2)講義「知的資産経営」

続いては、宮崎博孝相談役による「知的資産経営」についての講義です。講義前に、宮崎相談役と受講生全員とで名刺交換を行ないました。 宮崎相談役の名刺は毎月変わる仕様になっており、会うたびに「名刺が変わったので」と渡すことで、相手に名前を覚えてもらえるという工夫をお話しくださいました。引き続き、「没イチ(配偶者を亡くした人。バツイチになぞらえての言葉)」におけるビジネスチャンス、「ダムカレー(ダムをモチーフにしたカレー。ご飯を堤防、カレーを水に見立てている)」、「本のタワー積み(書店の新しい販促手法で、本をタワー状に高く平積みすること)」などの事例を挙げながら、アイデア=知的資産とエッセンスをご教示いただきました。名刺の事例も含め、資金に限りのある中小企業でも、大企業に対してアイデア次第で勝つことかできる、とのことでした。
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次に、知的資産経営のケーススタディとして、新幹線の清掃を事業としている、株式会社JR東日本テクノハートTESSEIの取り組みについて学びました。現場のアイデアを業務改善に活かすことを強みとしている企業で、海外からも注目されています。就労1、2年目の社員が、自社の取り組みや強みを説明している動画を見て、経営理念が従業員に浸透している企業であることが鮮明にわかりました。
最後に、知的資産経営報告書の作成をテーマにグループワークに取り組みました。1名の受講生を中小企業の社長と仮定し、現在勤めている企業についてインタビューしました。インタビューから内部環境の強み・弱みを探し出し、人的資産、構造資産、関係資産に分類したうえで、ビジネスモデルを考え、各班発表しました。質疑応答も活発に行われ、知的資産経営について学ぶことができました。宮崎相談役から、「実際は、中小企業診断士がファシリテイターとして中小企業の従業員からヒアリングし、知的資産経営報告書を作ってほしい」とのアドバイスがありました。
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(3)受講しての所感

課題図書発表をはじめ、知的資産経営の講義など、学ぶことがたくさんある回でした。課題図書では、マーケティングについて真剣に考え、紙にまとめ発表、質疑応答を行うことで、本の内容の理解が深まりました。「知的資産経営」の講義では、資金が少ない中小企業が経営競争に勝つための戦略策定のやり方を理解することができました。講師の方々からのアドバイスを活かし、今後の講義も自身の血肉となるよう精いっぱい学びたいと思います。

(4)連絡事項

第3回城東スキルアップの予定

日時  8月5日(土) 9:30~16:30
場所 京橋プラザ区民館 1号洋室
http://chuo7kuminkan.com/about/kyobashi-p.html
講義
  • 図書館ビジネスセミナーについて  福永 真美会員
  • 人事戦略 大高直美支部長

 

(青柳元訓会員)