城東スキルアップコース(実務従事)実施報告


今年度、城東スキルアップでは6月の焼き鳥チェーン、8月のおむすび専門店、12月のスリランカ輸出入プロジェクトと計3回の実務従事を実施しました。
各回、異なるバックグラウンドを持つ10人ほどで結成されたバラエティ豊かなチームとなりました。

■焼き鳥チェーン

関東で焼き鳥店を20店舗ほど展開、海外にも進出している焼き鳥チェーンが診断先です。
診断先からのリクエストは、①新規出店候補地の市場・競合店調査、②Webを使った効果的な集客方法のアドバイス、というものでした。
企業内診断士が多いということもありインターネット中心の調査となりましたが、今回は社長からの明確な要望があり、それにできる限り応えられるように心掛けました。報告会には、社長と従業員の方約10名が出席、調査結果を熱心に聞いていただき、調査内容については今後の事業運営の参考にしたいとの言葉も頂戴することができました。
生き残ることが難しい飲食業界の中で、躍進を遂げる企業の社長の思いや経営努力などを直接感じ取ることができた、貴重な機会となりました。また、社長からは中小企業診断士に何を期待するかの率直な意見も伺うことができ、中小企業診断士としての心得といったものを再認識する実務従事となりました。

■おむすび専門店

次はオープンしてまだ3ヶ月、高級住宅地にある手作りのおむすび専門店が診断先です。
このお店の売りは羽釜で炊いたご飯で握るできたてのおむすびです。当初の事業目的である“地域貢献の担い手(地域のコミュニティの場となる)”となって来てはいるものの、いかんせん売上が計画を下回るという状況の中、1)事業コンセプトの見直し、2)ターゲット顧客の再選定、3)メニュー構成、4)価格、5)販売促進策としての店内外のPOP、などを提案しました。
5)の販売促進面として、店内POPの掲示の他に、客層がSNSに親しんでいることからfacebookやInstagramの活用を提案、また今は無料でできるホームページもあることからITに強みを持つメンバーが当店のホームページを作成・提供し、引き続きメニュー更新などのアフターフォローをしています。
実習の過程で調べた業界特性や、最近の飲食店のスタイル、集客方法などは自分自身の勉強にもなりました。

■スリランカ輸出入プロジェクト

中小企業庁が海外展開に向けた各種支援策を強化するなど、海外事業は今や大企業だけでなく中小企業にとっても重要な要素となっていますが、3つ目の実務従事は、地理的な優位性を持ち、南アジアの玄関口、ハブ国家として注目されているスリランカへの輸出入プロジェクトで、現在最終報告会に向けてラストスパートに入っています。
診断先からのリクエストは、①紅茶の輸入(スリランカ→日本)および②酒類の輸出(日本→スリランカ)のフィージビリティスタディであり、2つのチームに分かれて調査を行っています。
昨年末にはプロジェクトリーダーがスリランカを視察、各チームで事前に摺り合わせしたヒアリングリストに基づき現地調査も実施しました。
進行中のプロジェクトではありますが、スケールが大きく今後の展開が期待されます。また、スリランカ料理店でのディナーミーティングや現地の方を招いての交流など、スリランカ文化を楽しく学びながらの実務従事となっています。

■おわりに

上記実務従事におけるメンバー内の議論の中で、スキルアップで学習した内容が会話の節々に表れている場面が多々ありました。学習したら共に学んだメンバーと即実践し、さらに理解を深めていく、そんな恵まれた環境が城東スキルアップにはあると感じました。

(上邑圭吾会員)