地方創生☆政策アイデアコンテスト2015~診断士グループが優秀賞を受賞しました~


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はじめに

12月13日(日)、東京大学伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールにおいて「地方創生☆政策アイデアコンテスト2015」の最終審査会が行われ、私たち中小企業診断士のグループ「ビジネスクロス・長野県諏訪チーム」が提案したアイデア「長野県諏訪地域経済を観光周遊バスで元気にする 観光地までと観光地間の交通手段を転換」が見事に大学生以上一般の部の優秀賞を受賞、石破茂地方創生担当大臣から表彰状と盾、副賞をいただきました。

このコンテストは内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が主催し、地域経済分析システム(RESAS)を用いて各地域の現状を分析し、地域を元気にするような政策提言をすることがテーマです。

全国から907件の応募があり、最終審査に残ったのは高校生以下の部4、大学生以上一般の部6、計10チームでした。定員400名の会場は満杯で熱気ムンムン、プレス取材と共に「ニコニコ生放送」でライブ配信されました。

ビジネスクロスは東京都中小企業診断士協会副会長の宮崎先生が主催している、主に城東支部のメンバーを核とする診断士グループですが、他支部や地方の会員もおり幅広く活動しています。今回は諏訪在住の濵会員と下地会員と共にチーム組成しプランを練りました。

アイデアの趣旨

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諏訪を選んだ理由は、濵会員から

「私たち中小企業診断士の力で諏訪地域の観光産業を活性化することはできないか」

という問題提起があり、有志で実際に訪れた際に「利便性が高い移動手段がなく行動範囲が諏訪湖周辺に限定された」という経験からです。

諏訪地域の観光地は、諏訪湖畔と、その周辺の霧ヶ峰などの高原に点在しています。諏訪に向かう交通機関は観光で十分に利用できます。一方で諏訪地域の交通機関は、路線バス、コミュニティバスに限られ、観光で利用することは困難です。今後観光客を増やすためには、観光地を結ぶ利便性の高い交通機関を整備することが課題だと考えました。

RESASの分析結果から、JR沿線から既に訪れている観光客が、今後観光地を周遊することで、1人当たりの消費額が高くなり付加価値額が上がること、また外国人を集客することで新規顧客の増加も期待できると判断しました。

課題を解決するアイデアとして「観光地までの交通、つまり長距離移動と、観光地間の交通、つまり短距離の移動手段を変えて、周遊を促すこと」を提案しました。このアイデアを実現するために、市町村をまたがって移動するための、宿泊施設の送迎バスを利用した観光地周遊バスを運行します。道路交通法の規制から民間では宿泊施設の送迎バスで観光地に案内することはできません。規制の対象外となる、自治体が主体となり連携して運営することが必須です。また地域住民の利用も可能とします。

この提案により、観光客の利便性が向上し、行動範囲が広がることで1回に訪れる場所が増え、また外国人を含む観光客の増加が見込まれます。一方で、地域住民の新たな交通手段ができ、地域内の住民移動が活発化します。これらにより人口減少を抑制し、地域の活性化を図ることができます。

最後に

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審査員からは、テーマとして全国各地で課題となっている広域観光連携のための二次交通を取り上げ、

「宿泊施設の送迎バスを活用して観光地周遊バスを運行する」

というアイデアの汎用性と実現可能性の高さを評価していただきました。「地域経済分析システムRESAS」は診断士活動に活かせると思います。是非一度チェックすることお薦めします。

コンテストの概要や各チームの発表詳細、当日のプレゼン資料(公式サイト)
http://expo.nikkeibp.co.jp/bdc/resas/contest2015/

審査員講評(内閣府HP)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/resas/pdf/h27-12-15-contest-result.pdf

地域経済分析システム(RESAS)
https://resas.go.jp/
(注:RESASはGoogle Chromeのみ対応しております。)

(木内清人会員 Mail:kiyoto.kiuchi@@gmail.com ※@は1つに変換してください)