[2017/01/21] 内閣府主催「地方創生☆政策アイデアコンテスト2016」に、2年連続で診断士グループがファイナリストに選ばれました!


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協賛企業賞(ビザ・ワールドワイド・ジャパン賞)を受賞

1月21日(土)、東京大学伊藤謝恩ホールにて内閣府地方創生推進室主催の「地方創生☆政策アイデアコンテスト2016」の最終審査会が行われ、診断士グループ「ビジネスクロス・千葉県銚子チーム」(城東支部会員:リーダー・近藤尚樹、橘真美子、幸田悦男、秋山典克)が協賛企業賞(ビザ・ワールドワイド・ジャパン賞)を受賞しました。

今回2度目となる同コンテストは、地方創生のムーブメントを国民レベルで盛り上げていくことを目的に、地域経済分析システム(RESAS)を活用した地域の現状分析・課題抽出を通して地域を元気にする政策アイデアを広く募るものです。

応募総数699組の中から、我ら診断士グループは昨年の「長野県諏訪チーム」に続き2年連続でファイナリスト10組(大学生以上一般の部486組から5組)に残る快挙を果たし、約400名の聴講者を前にインバウンド向け「おもてなし医療観光プログラム」を提言しました。惜しくも大臣賞・優秀賞は逃しましたが、緻密なデータ分析による革新的なアイデアは審査員からも高い評価を受けました。私達の提言が政府主催の全国コンテストで評価されたことを誇りにしたいと思います。

プレゼン(提言)の概要

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プレゼンは、提出の枚数制限で20ページあった内容を要約して5分間に収めました。最初のつかみとして、プレゼンテーターの紹介で白衣を着た私(近藤)と「橘クリステル」との発言でスタート。会場からの笑いも聞こえて安心してスタートをきることができました。

以下、プレゼンの内容です。

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まず、千葉県銚子市の魅力は、①6年連続日本一の水揚量を誇る銚子漁港と新鮮な魚、②犬吠崎、屏風ヶ浦(ジオパーク認定)など数々の絶景、③冬暖かく夏涼しい気候、④絶景天然温泉、⑤お土産「ぬれせんべい」でも有名なレトロ銚子電鉄、⑥イルカウォッチ等の海洋レジャー、⑦春キャベツを中心とした農作物等、盛り沢山であり、観光地としての魅力がたっぷりとなっています。

ところが、現状は千葉県トップクラスの少子高齢化に人口減少、雇用機会の減少による若者を中心とした人口流出、財政悪化に伴う医療機関の衰退、ひいては街全体の活気の減退、主力の観光産業をも危ぶまれる程の、まさに悪いスパイラル突入の可能性があり、地方創生待ったなしの状態であります。

そのような中で、RESAS等の分析によると、国内観光においては、圧倒的に車での訪問が多いことから、RESASのFrom-to分析では、結果的に「80㌔の」壁があり、80㌔を超えると訪問者が減少することが発見できました。さらに、近年無視できない訪日外国人数の分析では、2015年の前年比では、全国で1.8倍増に対し、千葉県は成田国際空港の存在から5.6倍増!また、全国シェアは約17%と高い値になっています。

ところが、千葉県内をRESASのメッシュ分析で確認すると、銚子市にはほとんど来ていないことが発見できました。次に、銚子市の衰退気味の医療に着目し医療観光を調べると、市場規模予想は5千億円を超え、政府としても、制度面で医療滞在ビザの創設、体制整備面で「日本国際病院」としての認証を開始する等、医療観光を後押しするための政策が進んでいます。

また、外国人が医療観光に求めるものも、素晴らしい景観や食事などの心の癒し等の観光地としての魅力を期待していることが確認できました。

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そこで、この度の提言は、本当の意味で地方創生させるためのイノベーティブで大胆・壮大な提言にいたしました。

その提言は、「おもてなし医療観光プログラム」を創るべく、銚子市を「医療観光の拠点」とすることです。具体的には、成田空港から60㌔という近い利点を活かし、日本の医療や癒しを求めて訪日する外国人に対して、銚子への新しい人の流れを創ることです。その拠点化への最大のポイントは民間の力の活用です。不足するハード・ソフトや資金面において民間の力を最大限に活用すること、つまり、産・官・学・金+民によるWin-Win Allianceを構築することになります。

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また、提供する「おもてなし医療観光プログラム」は、その代表例を挙げると、一つは人間ドックを組み入れたプログラム、もう一つは、高度医療を組み入れたプログラムです。特に高度医療は長期化も想定し、帯同家族や御見舞客もフォローします。

「おもてなし医療観光プログラム」を導入したときの期待効果は、①外国人観光客が増加する⇒外貨の獲得ができる、②観光客が増加すると医療系や観光系の雇用機会が創れる⇒若者の定着に加え、むしろ流入も期待できる、③医療系教育の充実が図れる⇒我が国の人材不足を補うべく留学生を含めた学生の増加が期待できる、④銚子市の医療機能が充実してくる⇒高齢化が進む中で人口流出を防止し、むしろ増加も期待できる、です。

以上から、この度の提言は、増える訪日外国人という「機会」に、観光地としての「強み」をぶつけ、民間の力を活用して医療機能の「弱み」を克服することで、若者を中心に、雇用創出を伴った地方創生が実現できるという提言です。

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幾度かの原稿調整と練習の甲斐もあり、なんとか予定どおり5分以内でプレゼンは終了し、そのあとの質疑応答では、同地域の医療の優位性と、本提言で金融機関に期待する役割についての質問に回答し無事終了いたしました。

所感

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メンバーそれぞれが限りある時間の中で提言へと意見をまとめ、資料を作成するのは大変でしたが、前城東支部長の宮崎博隆会員や木内清人会員のアドバイスももらい、予選通過のうえファイナリストに選ばれましたことに心より感謝を申し上げます。なお、待望の大臣賞はいただけなかったのですが、山本幸三大臣の前で堂々とプレゼンができ、最終審査発表の後の懇親会では大臣や審査員、他の受賞者との交流と記念撮影ができ、大変貴重な経験ができました。

RESASを活かしたデータに基づく提言は、地域経済活性化のための診断士活動にも大いに役立つことと思います。コンテストの概要や発表詳細は公式サイトをご覧いただき、来年度は是非とも皆さまも挑戦されることをお勧めいたします。
※コンテスト公式サイト:https://contest.resas-portal.go.jp/2016/
(近藤尚樹会員)