「ぼくのゆめ☆わたしのゆめ」~子どものゆめから分かること~


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すでにご承知のとおり、10月14日(金)~16日(日)にて第32回葛飾区産業フェアが開催され、城東支部の経営相談ブースを出展しました。
参考URL:http://www.johtoh-smeca.jp/info/2016-k-sanfair/

その際、ブースを訪れた子どもたちに、紙ヒコーキレシピの交換条件として「ぼくのゆめ☆わたしのゆめ」というシートを記入してもらいました。その結果、合計281枚の回収を行うことができました。

今回はその記入シートを集計して見えてきた、子どもたちの将来に対する考え方をご報告いたします。

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意外や意外!男の子のほうがシート記入に積極的だった!

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まずは全体の回答数の男女内訳です。

回収シートの名前からの“目視判別”にて、男子113名(40.0%)、女子100名、(36.0%)、不明68名(24%)という結果でした。顕著な点としては、男子の方が女子よりも回答件数が多かったことと、性別不明回答が目立ったことが挙げられます。

男子のアンケートが高まった理由としては、紙ヒコーキレシピの提供というコンテンツが影響していると考えます。通常、アンケートの傾向としては女性の比率が高まるものですが、目下のインセンティブに引き付けられた結果でしょうか。その意味では紙ヒコーキ企画は魅力的なコンテンツだったと評価できそうです。

一方、性別不明回答の理由としては、自由記述を優先したために、設計の初歩的な問題が発生したことが挙げられます。

全体として圧倒的に多い「スポーツ選手」への憧れ!その他はおおよそ同数!

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さて、記入シートの内容ですが、おおよそ通常の調査であれば「決められたワードの中からチョイスしていく方式(「その他」欄は一応ある)」ですが、今回はクレヨンを用意して白紙のシートに好きなように記入してもらいました。そのため、文字、イラスト、未就学児による“印象派”的なモチーフなど、様々な表現方法が興味深かったです。(そのため、判別不能の回答も多かったです。(^^;))

そのようにして集まった281枚を1枚1枚チェックしていき、内容を明文化していき、さらにカテゴリ分けを図り、集計を行ったものが以下の表およびグラフです。(尚、カテゴライズは業種別に近い切り口でセグメントをかけました。)

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※「判別不能」とは、絵や記号などをデザインしており、且つ具体的な連想まで至らなかったものを集約しました。

※「対象外」とは、架空のキャラクターや物体等、現実離れしたものを集約しました。その他、「考え中」、「これから考える」なども含めています。

全ての回収アンケートからの結果として、上位10個は「スポーツ選手」68票、「講師」20票、 「小売業」19票、「その他サービス」13票 「タレント」12票、 「生活改善」12票、「公務員」12票、「アーティスト」20票、 「能力向上」11票、「医療」10票という結果でした。 (「判別不能」、「対象外」を除く。)

これらの結果は、男女別で集計し直すと、さらに興味深い男女の違いが浮かび上がりました。まずは男子から見ていきましょう。

やはり男は夢を追うのか!?圧倒的人気「スポーツ選手」、次いで「公務員」、「タレント」が続く!

以下は、男子のみに絞り込んだ集計結果です。

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「男子」の回収アンケートから読み取った将来の夢として、上位5個は「スポーツ選手」51票、「公務員」8票、 「タレント」6票、「その他サービス」6票、 「能力向上4票という結果でした。(「判別不能」、「対象外」を除く。)

アスリートにあこがれる男の子たちの心理に、オリンピックイヤーというトレンド要素も少なからず影響を与えた可能性が高いです。ゆめを追いかける傾向が高い印象をうけます。

では、これらの上位カテゴリの詳細内容も列挙してみましょう。

定番の人気職業が列挙する中、IT時代の新ジャンル「ユーチューバー」などが台頭!

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「スポーツ選手」内では、サッカー選手:25票、野球選手:12票と続いており、世間一般の回答と近い傾向が見て取れます。

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「公務員」においては、警察官:4票であり、身近な職業ほど子供たちに影響を与えやすいことが分かります。

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尚、「スポーツ選手」や「公務員」などの内訳において想定内の回答が多い中、特筆すべき点として「タレント」の内訳として新たにユーチューバー:6票が出現しており、改めてメディアによる影響を垣間見ることができます。

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ちなみに筆者は小学生のころ、漫画家になりたかったのですが、タコを主人公とした二頭身のギャグマンガを描いたものの、あまりのストーリーのつまらなさに挫折した記憶を思い出しました。

ここまでは「男子」の傾向でした。

女子のNo.1は各「講師」18票!次いで「小売業」15票!そして「医療」8票!

以下は、女子のみに絞り込んだ集計結果です。

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「女子」の回収シートからの集計では、上位5個は「講師」18票、「小売店」15票、 「医療」8票、「アーティスト」8票、 「その他サービス」7票という結果でした。(「判別不能」、「対象外」を除く。)

では、「女子」も各カテゴリの詳細内容を列挙してみましょう。

身近な仕事に興味を惹かれる!明確な職業イメージ!

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「講師」内では、保育士:7票、先生:4票と続いておりますが、表現のばらつきに見て取れるように具体的な講師像を持っているように見えます。

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「小売業」においては、花屋:5票、ペットショップ:5票と並び、その他いわゆる一般的な職業が列挙されています。

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「医療」においては、医者:3票、薬剤師:2票と並び、職業表現を具体化していることが見受けられます。

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女子の集計結果として特筆すべき点としては、実際に眼前にある身近な仕事に深く影響を受ける傾向があることです。このことは、「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」といった女性の顕著な起業分野とすでに重なるところがあり、興味深いです。
参考URL:「H28内閣府男女共同参画局」女性の起業の特徴
http://www.gender.go.jp/kaigi/renkei/team/kigyo/pdf/h28_0121_kigyo01_ss2.pdf

今後考えること

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今回の調査を行う中で感じたこととして、「子どもの将来の考えを今回初めて知った」という親御様を多く見かけました。今回は多くの事業主の方もブースにお越しいただきましたが、ふだん親子間にて家業の話をしていない家庭が多く存在していることも分かりました。

今回のアンケート結果を元に、例えば、「子ども向けの経営塾」、「親子で経営を考えるワークショップ」、「家業を継ぐ勉強会(やさしい事業承継教室)」、「社会見学ツアー」など、新たなコンテンツ開発に活かしたいと考えます。

(横山和志会員)