葛飾区アンケート


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私たちが支援している中小企業に対して、中小企業診断士だけではなく、様々な機関がサポートを行っています。それぞれの機関が持つ強みや施策が、孤独になりがちな中小企業の後ろ盾となり、経営を前へ進めていけるよう一緒に歩んでいます。

広報部のインタビュー企画として、今回は中小企業を支援する機関の中でも、「テクノプラザかつしか」という産業振興の専門機関を持つ葛飾区を取り上げます。

テクノプラザかつしか
http://techno-plaza.jp/

葛飾区創業支援事業ホームページ
http://sogyokatsushika.com/

記事を作成するにあたり、葛飾区 産業観光部産業経済課 融資相談係 太田係長様を中心として、インタビューにご協力いただきました。葛飾区が実施している施策だけではなく、葛飾区が求める中小企業診断士との連携についても、多くのことを語っていただきました。

葛飾区が実施している施策

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葛飾区は、産業振興や安定的な経営のために様々な施策を実行しています。平成25年から平成34年までに及ぶ葛飾区基本計画では、主に4つの施策を掲げ実行されており、概要をご説明いただきました。


○新たな技術や事業の創出を支援するとともに、国内産業の魅力を広くアピールして、産業を活性化します。
□施策内容
・新製品・新技術開発支援事業…新製品・新技術の開発に取り組む中小企業に研究・開発費の1/2〜1/3を補助(限度額あり)
・創業支援推進事業…創業前から創業後の経営安定まで情報・ノウハウの提供、資金融資、人材確保等について支援
・葛飾ブランド創出支援事業…区内の優れた製品や技術を認定し、そのエピソードを「葛飾町工場物語」として漫画で紹介
・産業見本市開催事業…区外会場で見本市を開催し、区内の優れた製品や技術をPR (2月14・15日に東京国際フォーラムで開催)

○区内の事業所が安定的に経営できるようにします。
□施策内容
中小企業融資あっせん制度…区内金融機関と協調して融資のあっせんを行い、利子補給と信用保証料の補助を実施
(平成27年度 融資実行件数1,184件、実行金額76億4千万円
利子補給4億円、信用保証料補助1億4千万円)
プレミアム付き商品券発行事業費助成…葛飾区商店街連合会が行うプレミアム付商品券の発行事業経費を助成
産業人材育成支援事業…企業が従業員の技術習得を目的として専門学校等に通学させる学費等の一部を助成

○産業に対する区民の理解を深め、産業と調和のとれた地域をつくります。
□施策内容
産業フェア…工業・商業・農業・伝統産業・観光等の区内産業を広く紹介し、区内産業への理解を深めるため開催
(10月14〜16日、21日〜23日に開催 来場者87,000人、参加企業等403社)
→城東HP記事:[2016/10/14~16] 葛飾区最大規模の第32回葛飾区産業フェア開催
http://www.johtoh-smeca.jp/info/2016-k-sanfair/

 
○区民のキャリアアップと就労を支援します。
□施策内容
雇用・就業マッチング事業…専門職員が区内企業を訪問し、求人情報の収集や人材確保支援を実施。
テクノプラザかつしか内で無料職業紹介を実施(27年度採用決定324人)」

中小企業から葛飾区へ高まっている支援内容とは?

中小企業からの支援ニーズは、外部環境である経済状況などで年々変化していきますが、現在の支援ニーズはどのようなものが強いのでしょうか?


「低利の資金融資へのニーズが変わらず高いですが、その他には、海外事業展開への支援、ホームページの改修に対する支援、工場の安全機器設置の場合の融資制度の創設、労働安全法に基づく環境測定や環境機器設置への支援、アルバイトやパート雇用から正社員に雇用転換するときの企業への助成などの要望がありました。」

財務から経営戦略、IT、生産、労務など、中小企業にとって対処しなくてはならない課題が多いことがわかります。

葛飾区と中小企業診断士との連携

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私たち城東支部は、中小企業診断士が所属している組織となりますが、葛飾区と中小企業診断士が連携して行っている事業はどのようなものがあるのでしょうか?


「テクノプラザかつしかにおける経営相談や下請け相談を中小企業診断士の皆さんに行ってもらっていることをはじめ、図書館での創業に関する相談会、特定認定創業支援事業として行っている創業塾の講師、新小岩創業支援施設における入居者相談、融資をはじめとする一般相談の受付を区と協働して行っていただいています。

また、国や都などの事業についての情報提供や、区が行おうとしている新たな事業や融資の実施に向けたアドバイスなどもいただいており、葛飾区の産業振興にあたっての多大なご協力に感謝しています。」

城東支部会員個々の業務に加え、城東スキルアップでもセミナーなどにより、葛飾区の事業に携わらせていただいております。

葛飾区から見た中小企業診断士への期待

現在でも城東支部は、中小企業への支援において葛飾区と一緒に事業を行わせていただいておりますが、今後に向けて中小企業診断士に対して連携していきたいポイントについてお聞きしました。


「経営相談を行い、融資のあっせんが行われた後のフォローアップが十分でないと考えています。特に新たに創業した方については、経営の安定化まで丁寧なフォローが必要です。企業訪問による相談後のフォローアップについて中小企業診断士の皆さんのご協力を得て進めていきたいと考えています。

また、区内・近隣における取引きを活性化するためには、区内企業の情報収集と提供の充実がポイントとなると考えています。情報収集・整理と提供について、連携して進めていければと考えています。」

中小企業にとって、支援を受けるための計画を立てることも大事ですが、それと同じほど大事なことは、「その後の実践、実行」です。実際に実践してみると、想定外のことが起きることもあるでしょう。そんな時、中小企業診断士が拠り所となっていきたいものです。そして、最後に中小企業診断士への期待をお聞きしました。


「区内事業者のニーズは極めて多種多様です。また、経済・社会環境の変化とそれに応じた速やかな政策展開が求められています。葛飾区が的確な施策を講じ、事業展開することにより、区内事業者のニーズに十分に応えることができるよう、層の厚い中小企業診断士の皆さんが、それぞれの得意な領域・分野において葛飾区の産業振興にご協力を頂けることを期待しています。」

バックボーンが多種多様な中小企業診断士だからこそ、中小企業に対してサポートできることがあります。そのため、支援方法は無限です。私たちの多様性と、支援機関の力を掛け合わせることで、中小企業に対する大きな付加価値創出にもつながります。今後も引き続き、現場からの生の声をお届けしてまいります。
(広報部:長岡和宏会員)