11月9日(水)に両国国技館で東京東信用金庫(ひがしん)による第16回「ひがしんビジネスフェア2016」が開催されました。ここに城東支部からも経営相談のブースを出展するということで、取材に行ってきました。
ひがしんビジネスフェア2016は大賑わい
このフェアは、ビジネスマッチングと商品の展示・販売を目的としたもので、大相撲の場所中には土俵が作られる国技館のアリーナに、食品、日用品、工芸品などの一般品から産業用の機器などまで、150を超える企業、団体などがブースを出展して行われました。地元の企業だけにとどまらず、ひがしんが広域連携する全国の信用金庫の取引先など、各地の企業も出展しています。
アリーナの中央にはメインステージが設けられ、各種のイベントが行われます。私が行ったときには、出展中小製造業者が自社でつくったコマを持ち寄って一対一で戦う、「全日本製造業コマ大戦」が行なわれていました。
さらに今回、葛飾北斎にまつわる特別イベントやブースも用意され、フェアの盛り上げに一役買っていました。これは、11月22日(火)に葛飾北斎の生誕地である墨田区亀沢に「すみだ北斎美術館」がオープンすることを記念したものです。
フェア当日は、日差しはあるものの木枯らし1号が吹く寒い日でしたが、ビジネスマッチング目的と思われるスーツ姿の方、自転車でやってくる近くの方などが入り混じり、アリーナはたくさんの来場者でにぎわっていました。人気の食品販売ブースの前は渋滞がはげしく、通るのも大変という状況です。
一方、周りを見上げてみると、訪れたのがちょうどお昼どきということもあり、アリーナを取り巻く升席に陣取って、くつろぎながら展示ブースで買ってきたお弁当を食べる方も多数見られ、のどかな雰囲気です。地元の方にとっては、近くにありながら普段は入る機会のない国技館での、さながらお祭りといった感じのようです。
城東支部による経営相談ブースを設置
城東支部による経営相談ですが、協会・団体が集まったエリアの一画にブースを設けて行われていました。今回相談にあたったのは、秋山典克、阿部将美、池田誠、高橋正賀、福永真美、三芳宗充の各会員です。
創業したいと思っているがどのようなことから準備を始めたらいいのかという相談に対して、創業塾や創業補助金など支援制度の紹介をしたり、士業と連携したビジネスモデルを構築したいという相談に対してその可能性についてお話しをしたり、といった対応を行ったとのことでした。
企業内診断士である私にとって、東京ビッグサイトで行われるような大規模なBtoBの展示会は見慣れたものですが、中小企業が出展の中心となり一般の方をも対象とした展示会というのはこれまで縁のないものでした。
今回の取材は、中小企業にとって販路開拓の有効な施策である展示会出展の実際の場面を見るとともに、地域金融機関(今回は信用金庫)がこのような取り組みを通じて地域産業の発展に貢献しているということを知る、とてもよい機会となりました。
実際にブースをのぞいてみるとさまざまな商品などが展示されていて、見て回るだけでも楽しくなります。さらに、説明を聞くと、「なるほど」とためになることがいろいろとありました。そして、何よりも、出展企業の皆さんが、自社の商品等をアピールすること、そして、コマ大戦などのイベントにも参加することを通じて、フェアへの出展を楽しんでいる様子がとても印象的でした。
(中沢秀幸会員)