[2018/09/01] 城東スキルアップコース(第4回)開催報告


2018年9月1日(土)に城東スキルアップコース2018の第4回目が行われました。
今回の内容は、午前中に「課題図書2」と題し、指定された課題図書について受講生各自がまとめた資料を使用しての発表がありました。午後からは村上一幸会員により「経営戦略と営業戦略~経営戦略と一貫性ある営業戦略の考え方~」と題し、経営戦略と営業戦略についての講義があった後、グループワーキングが行われました。

(1)課題図書2

課題図書の2回目は、現代マーケティングの第一人者であり、マーケティングの神様と評されるフィリップ・コトラー著の『コトラーの戦略的マーケティング』です。各自課題図書をA3用紙1枚にまとめたものを発表後、質疑応答が行われました。
今回は、ページ数が350ページを超えた分厚い課題図書となりましたが、顧客のセグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングを説くSTP理論などで中小業診断士試験でも馴染みのあるフィリップ・コトラー著であったので取り組みやすかったように感じました。
この課題はA3用紙1枚と発表時間が3分と制限された条件で説明相手を想定し、どうやったらわかりやすくシンプルに伝えられるかがポイントとなります。1回目と同様に受講生各自の個性が現れた発表となりましたが、2回目ということで1回目よりも視覚的にわかりやすく工夫してきたり、別の書籍も読み込んでそれと合わせまとめてきたりなど、かなりレベルアップしたものになっていました。

(2) 講義:経営戦略と営業戦略~経営戦略と一貫性ある営業戦略の考え方~

課題図書2の発表の後は、城東支部能力開発推進部長である村上一幸会員による「経営戦略と営業戦略」の講義が行われました。

・正しい事業戦略策定を考える-事業コンセプトの策定-

前半は、中小企業の現況や中小企業に合った戦略、戦略の定義、フレームワークなどを実務経験豊富な村上会員の実務上の話を交えつつ解説がありました。その中で、診断においては、財務諸表を作成、再計算することも多いため、会計系、財務系の知識を強化しておく必要があるとアドバイスがありました。改めて会計系、財務系の知識が重要であることを認識しました。
また一般的に言われるSWOT分析は、最も使われる戦略ツールであるが、多くは環境情報を整理するだけになりがちであると解説がありました。ツールは使い方が重要であること、また、診断、戦略策定において、自分なりのフレーム・ツールを用意しておくことの重要性を再認識しました。
続いて、4~5人のグループに別れ、グループワーキングによる演習を2つ行いました。
1つ目の演習では、各自で企業事例に対してSWOTによる整理を行い、その後グループでその事例の事業コンセプト(事業の方向性)について議論し、それを発表するというものでした。
2つ目の演習は、企業事例に対しどのような切り口で事業を検証(評価)するかを議論し、これもグループごとに発表を行いました。
これらのグループワーキングを通して、戦略策定のスキームを体験し再確認できました。グループワーキングの間や終了後、村上会員より、事業のポジショニング、事業方向を検討するためのフレーム、事業コンセプト(事業コンセプト)の検証(評価)等の解説がありました。

・小さな会社で勝つ!!「勝つための法則”ランチェスター戦略”」

講義後半では、引き続きNPOランチェスター協会認定インストラクターでもある村上会員から、「ランチェスター戦略」の講義がありました。
講義の前にはランチェスター戦略とは、資金力がない中小企業の戦略というイメージを持っていましたが、実際は多くの大企業が、採用・研究していることを講義の中で知りました。講義は、ランチェスター法則(第一法則、第二法則)、クープマン・モデルの解説で進みました。弱者には「弱者の戦略」、強者には「強者の戦略」があり、これらから導いたランチェスター戦略の結論は、「1点集中主義」「足下の的攻撃の原則」「No.1主義」であることの解説がありました。
ランチェスター戦略では、強者とは「市場シェア1位」のみをいい、「市場シェア1位以外」はすべて弱者と表します。大企業が複数事業を実施している場合、本来は事業単位で市場シェアに合わせた戦略をとらなければならないところなのですが、会社の規模によっては誤った戦略をとることがあることをかなり強調して話されました。
今回の講義や事例説明を通じて、中小企業に勤務している自分としては、弱者の戦略である「差別化」(競合局面ごとの価値提供、攻略地域の差別化)を行い、集中(差別化が生かされる場面に資源を集中)し、No.1を目指すことが有効であることを改めてイメージできました。

(3)懇親会

今回も前回と同様にさくら水産銀座三丁目店で行われました。講義を行っていただいた村上会員と事務局の鈴木康文会員を囲みながら、講義中には聞けなかったことを質問したり、受講生同士の情報交換をしたりしながら懇親を深めました。
ご多忙のなか、足を運んでいただいた城東支部の関係者の皆様には感謝いたします。

(4)次回の城東スキルアップコース

日時:2018年10月6日(土)9:30~16:30
場所:中央区佃区民館 3号洋室
講義:動画プロモーション/WORD講座
リスクマネジメント ~経営を阻害するさまざまな要因とその対処方法~(藤田千晴会員)

 

(大澤 敏和会員)