[2019/08/03] 城東スキルアップコース(第3回)開催報告


梅雨が明け夏らしい暑い日差しが差し込む8月3日(土)に、第3回城東スキルアップコースが中央区佃区民館で行われました。

今回のプログラム内容は以下の通りです。

1.図書館セミナーについて

(1)「セミナーコンテンツの作り方」 講師:鈴木美穂子会員
(2)「葛飾区立図書館セミナーの概要とセミナー企画の立て方」 講師:海老沼優文会員
(3)「2018年受講生体験談」 講師:芹生一史会員、横山由香会員

2.「城東HPの投稿について」 講師:布能弘一会員

3.「中小企業診断士として人事分野にどう関わるか」 講師:内田雅敏会員

午前の前半は、城東スキルアップコースの独自企画として注目されている図書館セミナーについての説明がありました。セミナー講師への採用を目指す受講生が、熱い眼差しで聞き入り、それぞれセミナーテーマの構想を練り始めていました。
午前の後半に行われた城東HPの投稿に関する説明は、単なる事務的な説明にとどまらず、分かりやすく場に応じた文章を読み手に届けるという中小企業診断士に必須のスキルについての解説がありました。受講生は、コースで用意されている役割の一つ一つが、プロのコンサルタントとして成長するために用意されていることに改めて気付かされました。
午後は、人事戦略の講義を受けたワークショップが行われました。
人事戦略に関する知識を網羅的に捉え、診断士の営業等の活動での活用を想定したものでした。話題である働き方改革、健康経営、助成金活用等を学ぶことで、人事にまつわる重要課題解決を含め、経営の専門家である中小企業診断士の可能性を改めて認識することができました。第3回となり互いにうちとけてきた受講生が、本音の議論を繰り広げ、今後の診断業務につながるアイデアを次々に生み出していました。

1.図書館セミナーについて

(1)セミナーコンテンツの作り方 講師:鈴木美穂子会員

鈴木会員からは、セミナーコンテンツの作成には、中小企業診断士にとって大切なスキルが詰まっているということを、具体的なノウハウを交えて説明されました。分かりやすく構成された発表資料と明快な語り口は、まるで実際の図書館セミナーに参加しているようでした。

(2)葛飾区立図書館セミナーの概要とセミナー企画の立て方 講師:海老沼優文会員

海老沼会員からは、具体的な企画応募の手続きについて説明がありました。城東スキルアップコースで行う図書館セミナーは葛飾区立図書館のビジネス支援のひとつであり、顧客は依頼主である葛飾区立図書館の方と、セミナーに参加して頂く葛飾区民の方です。
顧客ニーズを満たし、さらに期待を上回る成果をあげるため、企画内容を作り込む際には事務局や依頼主からも厳しいご指導があります。受講生は、A4用紙1枚の企画用紙を真剣に見入っていました。

(3)図書館セミナー講師体験談 講師:芹生一史会員、横山由香会員

芹生会員と横山会員からは、実際の図書館セミナーを担当したときの様子が語られました。お二人とも、集客に影響するキャッチーなタイトル作りなどについて説明されました。また、リハーサルを通じて聞き手の反応を事前に把握することの重要性を、生々しい体験談を交えて説明されました。受講生は、自分がセミナーを担当する様子を想像しながら、お二人の話に耳を傾けていました。

 

2.「城東HPの投稿について」 講師:布能弘一会員

布能会員から、城東HPへ投稿する場合の注意点が説明されました。分かりやすい文章を書くことは、中小企業診断士の必須スキルです。読み手に満足して頂けるように、スキル向上に努めることの重要性を認識しました。

 

3.「中小企業診断士として人事分野にどう関わるか」 講師:内田雅敏会員

内田会員から、人事戦略を踏まえた中小企業診断士のあり方について講義をいただきました。“採って、育てて、配置して”という人事プロセスの流れの中に、知的資産経営、ローカルベンチマーク、VRIO分析などの診断士的な切り口も加えて、事業成長を実現していくことの重要性について説明がありました。人的資源である“ヒト”について、新入社員がキャリアアップしていくことで価値が上がる点が、他の経営資源と異なることを強調されました。改めて“ヒト”が経営に重大な影響を及ぼすこととその可能性について認識することができました。
ヒトに関する管理は毛色の異なる2つの枠組み「人事管理:ヒトの活用」と「労務管理:企業の防衛」が戦略を構築していく際に必要であるとのことでした。
中小企業支援での具体的な対応の仕方について、実践的な指摘がされました。例えば、20名くらいの企業では人事管理の基盤システムをすべて導入することはできないが、成長し組織が大きくなるに伴い必要となってくるため、経営者には枠組みを理解してもらう必要性があることを説明されました。
また、組織開発・組織設計の重要性を教えていただきました。中小企業にはこの考え方がないことから、診断士として活躍できる領域であるとのこと。今後の診断実務活動の大きなヒントをいただくことができました。
働き方改革が大きなテーマとなっており、組織と個人(従業員)とのあり方は大きく変化しています。この潮流において、企業価値向上をいかに実現するかという施策が展開されています。受講生同士の話し合いを含めて、現在企業で実施されている施策について発表をする時間がありました。置かれている環境や状況により多様な施策が各企業でおこなわれていることを知ることができ、とても新鮮な時間でした。その他、健康経営、幸福経営学「幸せの4つの因子」、総額人件費管理など、多様な経営手法、フレームワークについて支援の方向性を示されました。

最後に、“中小企業向け人事戦略パッケージ商品の提案”としてグループワークを4つのグループに分かれて行いました。人事領域という診断士としては少しなじみの薄い領域であり、各グループが試行錯誤の提案を行いました。「働き方改革パック」「人的資源活性化コンサルティング」等多様な提案が出され、多様な切り口と斬新さに刺激を受けることができました。
各提案に対する質疑では、支援サービスの提供期間、効果が出るまでの期間提示など、予算化の説得材料を数字で示す重要性は実務上のポイントであると感じました。

 

4.第3回スキルアップコースの感想

運営をされる側と受講する側との距離感がとても近くなっていることを感じます。単にスキルを得る場としてだけでなく、会員同士の切磋琢磨、ふれ合いや理解の場として機能していくことで、各自が今後の活動の基盤をつくっていくことを実感しています。残り7回の講義の中で、多くの化学反応が醸成され、様々な取組や活動に具体化されていく予感を感じています。

 

第4回の予定

日時 2019年9月7日(土) 9:15-17:00
場所 佃区民館
東京都中央区佃2-17-8
TEL:03-3533-6951
アクセス:
・東京メトロ有楽町線または都営地下鉄大江戸線月島駅下車4番出口 徒歩1分
・都バス「門33亀戸駅-豊海水産埠頭」月島駅下車 徒歩2分

(山下格会員・宮木健輔会員)