[2019/01/12] 城東スキルアップコース(第8回)開催報告


2019年1月12日土曜日に、墨田区にあるキラキラ会館にて、城東スキルアップコース第8回が開催されました。今回は、海外進出・国際化対応・インバウンドなどの講話に加え、課外授業の形式を含む形で講義が行われました。

課外授業としてキラキラ会館で城東スキルアップの開催

キラキラ橘商店街は、最も近い京成曳舟駅でも徒歩5分の距離にあり、必ずしも立地条件が良いとは言えません。しかし、商店街の街路灯、カラー舗装で整備したり、商店街外部の人々からのキラキラした名前を募集したり、各種イベントを開催したりして、地元の住民の支持を得て活性化を成功させています。
月一回の朝市、2か月に1度のびっくら市、日曜の訪問顧客向けのつまみぐいウォーク、年に1度の夜市など多彩なイベント活動を開催し、低コストで売上高につながる活動を継続しています。
これらの活動は、地域貢献や地域経済活性化として評価され、経済産業省「がんばる商店街30選」にも選定されています。
今回の課外授業では、「下町人情キラキラ橘商店街」の40年もの間、この商店街で商店街活性化を長年主導してきた大和和道商店街協同組合事務局長からの生の声を聴くことで、診断士の先生方とは一味違う迫力を感じました。下町の商店街の現場を診てその生の声を聴くことができ、一般的なセミナーとは一線を画する講義となりました。

●下町人情キラキラ橘商店街
http://kirakira-tachibana.jp/

コース最後となる課題図書の発表

スキルアップ最後の課題図書となるのは、バーバラ・ミント著作の「考える技術・書く技術」に関する発表でした。
各自の課題図書の発表は、「内容を分析(診る)」、「A3一枚にまとめ(書く)」、「社長を想定した発表する(話す)」とプロコンに必要な3要素が詰まっています。これまでのドラッカー、コトラー、バウワーという3冊の課題図書から事業コンセプトから方法論までに加え、今回の最後の課題である「バーバラ・ミントの考え方・書き方」により効果的に伝える方法を学べたと思います。
発表の中には視点を変えた「ダメダメコンサルのNG提案書の見抜き方」という新鮮な切り口もあり、受講者の「診る・書く・話す」のレベルアップを実感しました。
「考える技術・書く技術」は難解な書籍でしたが、受講生のプレゼンを聞くうちに、マッキンゼーをはじめとする世界中のトップコンサルが愛用するピラミッド構造の理解が深まったと感じました。

葛飾区図書館セミナーに対する決意表明

1月に葛飾区図書館(中央・立石)で講演する受講生2名がビジネスセミナーに向けた決意表明がありました。題名やチラシが評価されたのか、受付開始からすぐに定員を超えて60人もの応募があったそうです。一般聴衆を前にセミナーで話す機会(セミナー実績)を体験ができ、事前に技術指導が受けられるのも城東スキルアップのお勧めポイントだと感じました。

海外進出・国際化対応

末廣尚也会員から『「海外進出・国際化対応」~中小企業が国際ビジネスに成功するための支援策~』という内容で、海外展開する中小企業を支援する際に必要となる国際ビジネスの導入に関する講話をしていただきました。
前国際部長(現都協会相談役)である末廣尚也会員からは、国際ビジネスの現状の動向から海外との取引で特に重要となる契約の重要性、インコタームズ、輸送、保険のなど、輸出入を扱ったことがない者には馴染みのない用語を教えていただきました。また、貿易規制や海外展開企業の支援の成功のポイントや、事例研究まで幅広く、海外展開する中小企業を支援する際には欠かせない知識も教えていただきました。
これらの内容を、明瞭で簡潔な説明や質疑を交えて聞くことができ、短時間で効率よく理解が深まったと感じます。また同時に、海外展開する中小企業を支援する際には、不知では済まされないと感じました。

訪日外国人(インバウンド)対応

井上朋子会員にから『「訪日外国人(インバウンド)対応」~訪日旅行市場の動向と中小企業支援のポイント~』という内容で、海外からの訪日客を対象としたビジネスについて講話していただきました。
先生の旅行業界をはじめとした海外ビジネスのご経験から、文化の違い、嗜好や外国人が好むスポット、外国人への訴求、誘致のためのポイント、プロモーション、法規など診断士として中小企業を支援する際に必要となる知識の手がかりを得る講義でした。
特に驚いたのが、インバウンドに対する先入観の誤りとしてのオリンピック効果についての話でした。2020年のオリンピックの観戦者(チケット購入者)はどの位と予想されているのでしょうか?チケットを800万枚程度と想定して、ロンドン、北京の結果から、チケット総数の1割を外国人が3種目分、購入すると訪日する外国人は数十万人となります。ここから2020年の訪日旅行者予想数は約4000万人とされている中で、オリンピック観戦が目的の訪日外国人は年間来日者の僅か1%程度に過ぎないことが予測されるそうです。

 

現場をみる・味わう・心構えを聴く懇親会

本日の懇親会は、食材の持ち込み自由で飲み物を提供する「もちこみ屋」にて開催されました。この商店街での支援経験のある幹事のお勧め店から仕入れた餃子、おでん、焼き鳥などがおつまみとして用意され、どれも格別な味わいでした。
昼間の講話では時間がなく十分に聞くことのできなかった商店街活性化の長年の想い・心構えを再確認できる良い機会となりました。砕けた雰囲気の中、商店街事務局長をはじめ、城東支部長、スキルアップ塾長や経験豊富な診断士も交えて苦労話に加え、定例のイベントに加え修学旅行の体験学習への協力、高校や大学との連携、更には地元商店街ともとに歩むアイドルグループ「帰ってきたキューピッドガールズ」などの話を聞くことができました。
また、昭和の面影が残る下町の代表的な商店街ながら、最先端の取り組みである「すみだキャッシュレス実証実験プロジェクト“PayPay“」の旗振り役も担うというギャップのある新たな取り組みの話で盛り上がりました。

●キューピッドガールズ:
https://qupidgirls.blog.so-net.ne.jp/

最後に

このように1回のセミナーの中でもプロコンとして必須の診る・書く・話すスキルを磨く機会あり、コンサル活動を支える知識や心構えまでを一流の講師や現場を知り尽くした専門家から習得することができます。中小企業診断士の養成講座として、様々なプロコン塾(プロフェッショナルのコンサルタントを養成する塾)が開催されていますが、このように充実した内容でありながら協会中で最安値の城東スキルアップはコストパーフォーマンスが抜群です。初夏から始まる今年のコースにも、城東スキルアップすばらしさに気付き多くの受講生が集まることを願います。

次回の連絡(城東スキルアップ第9回目)

日時 日時:2019年2月2日 9:30-16:30
場所 京橋プラザ区民館 1号室
東京都中央区銀座1丁目25番3号
TEL:03-3561-5163
アクセス:都営浅草線宝町駅A1出口 有楽町線新富町駅2番出口
http://chuo7kuminkan.com/about/kyobashi-p.html
講義内容 9:30-11:00 IT活用支援 講師 堀尾健人会員
11:00-16:30   事業承継~事業承継の基本と診断事例~  森下真一副支部長

(渡辺裕 会員)