[2019/09/07] 城東スキルアップコース(第4回)開催報告


残暑厳しい9月7日(土)、第4回城東スキルアップコースが中央区佃区民館で行われました。4回目を迎え、受講者同士の親睦も深まってきており、グループワークや懇親会では闊達な意見交換が行われました。

今回のプログラム内容は以下の通りです。

  1. 課題図書 F.ドラッカー著 マネジメント 基本と原則
  2. 診断士活動 講師:宮崎博孝会員
  3. 戦略と計画 講師:村上一幸会員

 

課題図書 F.ドラッカー著 マネジメント 基本と原則

課題図書を読み、概要をA3用紙にまとめ、3分間で発表を行うという、中小企業診断士に必要なスキル「読む」「書く」「話す」の訓練です。第2回の講義で実施したコトラーの戦略的マーケティングに続き、二度目の発表となりました。前回の経験と、受講者全員からのフィードバックを参考に、資料も発表も改善されており、講座名の通り「スキルアップ」を体験できました。

今回の発表を通じ、私が重要だと感じたことが2点あります。

1つは、研修参加者はフィードバックを活かした改善が早いということです。もう1つは準備にかける期間と成果物の質は比例していないということです。

例えば、私自身は週末に集中して課題に取り組むこともあり、3週間かけて本を読み、1週間で資料にまとめるという方法で、まるまる1ヵ月をかけました。一方で、他の参加者の中には直前に本を読み終え、一晩で資料を仕上げ、発表や資料の質に関して遜色ない出来ばえの方もいました。

環境変化の激しい中小企業の支援では、どんなに良い提案でもタイミングを逃してしまっては効果が発揮できないことがあります。実践を意識し、QCDのバランスを模索していきます。

 

診断士活動 講師:宮崎博孝会員

二時限目は宮崎会員より、中小企業診断士として当たり前にやるべきことや、心得を学びました。ご指導いただいた内容は、名刺・名札の重要性と効果的な使用方法や、SNSの時代に最新情報収集の意義、支援対象に多い年代の社長のことをよく知ること、プロコンとアマチュアの違い、中小企業診断士としてのキャリアプラン・ビジネスモデルを創造し実行すること、など多岐にわたりました。

一貫して行うべきは「相手を知り、相手に合わせる」ことだと感じました。「支援対象の年代の3Cとは?」などの例を挙げ、それがまだまだ出来ていないということをご指摘いただき、具体的にどう行動を変えるべきかまでご指導をいただきました。理解しているつもりで理解できていない、いわゆる「つもり違い」が一番成長を阻害する要因となるため、非常にありがたいご指摘でした。

 

戦略と計画 講師:村上一幸会員

午後の授業は村上会員より、戦略を構築する時にどのように考えるべきかを学びました。基本的な概念やフレームワーク、仮説検証型アプローチでの戦略策定について、村上会員のご経験や事例を交えてお話をいただいたことで、非常に具体的で理解がしやすく、自分がどう実践に移すかのイメージが湧きました。特に「答え」から考え、検証し、結論に至る仮説検証型アプローチを理解することは、今まで情報収集整理型アプローチで物事を考え、問題解決を行なっていた自身にとって「目からウロコ」でした。

特に強調されていたことは用語の定義をしっかりと持ち、一言で言えるようになる事でした。戦略とは?問題、原因、課題とは?コンセプトとは?ビジネスモデルとは?このような中小企業診断士が何気なく使う用語を一言で、聞き手にパッと伝わるように言うとどうなるか、その「一言」を準備しておくことが大切と学びました。

支援先の方にわかりやすく伝えることはもちろんですが、相手の話を自分が整理し、フレームワークに当てはめるためにも、自分の中でぶれない明確な見解を持っている必要があります。また、使えるフレームワーク(ツール)も10個以上は持ち、内容によって使い分ける必要があるということも教えていただきました。そしてそれらを自分のものとして使えるようになるためには、経験と知識=ノウハウが必要であるが一朝一夕では身につかない。とにかく読書、勉強が必要です。飽くなき努力がコンサルタントには必要であり、だからこそ価値のある仕事であると感じ、向上意欲が増しました。

理論の理解を深めたところで、早速ワークショップで実践です。プロジェクトに失敗するという内容の事例をご用意いただき、問題、原因、課題と具体的な解決策について5チームに分かれてディスカッションをしました。

仮説検証型アプローチでの問題解決を実践するため、「一発で課題を見つけられるように」とご指示をいただきましたが、いざやってみると難しく、私のチームでは問題を列挙することからスタートしました。様々な問題を発生させる元となっていると思われる内容を「真の問題」として、それを解消するための「課題」を設定し、具体的な行動である「対応策」を導きました。途中、村上会員に「課題は問題の裏返しではない」というアドバイスをいただいたことが、今回私にとっての一番の学びとなりました。目に見えている問題ではなく、真の問題が何であるかを考えさせられ、非常に参考になりました。

振り返ってみると、内容はわかりやすく、一発で課題を見つけることは簡単な事例であったと感じます。これが経験を積むということだと実感し、学びを活かすためには、失敗を恐れず実践あるのみと決意いたしました。

 

第4回スキルアップコースの感想

中小企業診断士としてもビジネスマンとしてもベテランの講師陣から実践的な指導をいただけることと、多くの同期と一緒に学ぶことで切磋琢磨し気付きを得られる、という城東スキルアップコースの2つの特徴を体験できた回でした。

グループワークでのディスカッションを通じて、お互いに足りないノウハウを仲間で提供しあい、支えあうことの大切さを学びましたので、さらに交流を深め、研修を離れてもお互いを支えあえるような関係性を築いてまいります。

 

第5回の予定

日時 2019年10月5日(土) 9:15-17:00
場所 佃区民館
東京都中央区佃2-17-8
TEL:03-3533-6951
アクセス:
・東京メトロ有楽町線または都営地下鉄大江戸線月島駅下車4番出口 徒歩1分
・都バス「門33亀戸駅-豊海水産埠頭」月島駅下車 徒歩2分

(佐々木靜会員・原武彦会員)