冬本番の寒気が到来した12月7日(土)、第7回城東スキルアップコースが中央区京橋プラザ区民館で行われ、19名の受講生が参加されました。途中、昼休み後に「地方創生☆政策アイデアコンテスト2019 ミニプレゼン」を挟み、以下のプログラムを行いました。
- 図書館セミナー2 ミニプレゼン
- 補助金申請 講師:橘真美子会員
- 創業支援 講師:鈴木美穂子会員
-
城東スキルアップコース(第7回)
-
図書館セミナー2 ミニプレゼン
図書館セミナーは葛飾区内の図書館で、城東スキルアップコース受講生が、一般の参加者向けに自身が企画したセミナーを提供する実践の場です。今回は企画案をもとに選考を通過した8名の受講者による5分間のミニプレゼンが行われました。
セミナー開催時期が来年の1月早々と間近な人から、しばらく先の4月の人まで、また内容も営業ネタから都市鉱山まで、完成度もバリエーションも多種多様なプレゼンが展開されましたが、各人持ち味を活かした魅力あるプレゼンで、本番のセミナーを聴きに行きたいと思う内容でした。
質疑応答も鋭い指摘や暖かい声援で盛り上がり、さらに受講者全員からのミニフィードバックカードも発表者一人ひとりに渡され、全員で8名の図書館セミナー挑戦者をサポートしていく、城東スキルアップならではの企画だと感じました。
今後、葛飾区の中央図書館と立石図書館で開催されるセミナーはどなたでも参加できますので、ご興味を持たれた方は是非申し込みいただき、受講生の奮闘を応援いただければと思います。
-
補助金申請 講師:橘真美子会員
午前中2つ目のプログラムは、これから公募が本格化する「補助金申請」について橘真美子会員にご講義いただきました。
今回盛り上がったのは、事前課題として作成した架空の企業の補助金申請書を受講者同士で採点を行うワークでした。配布された評価シートでの採点を通して、きらりと光る申請書にするためには、支援先企業から提供された情報を補足するリサーチが重要であることを改めて痛感しました。
また、採択されるためには採点者目線が必要であることを分かりやすく説明していただきました。
受講後のアンケートでも補助金申請に挑戦するという声が多く、受講者にとって「補助金申請」実務の実践ポイントを把握することができた講義であったと思います。
-
創業支援 講師:鈴木美穂子会員
午後は、図書館ビジネス支援でも活躍している鈴木美穂子会員から「創業支援」をご講義いただきました。中小企業診断士の診断先は通常「経営者」ですが、「創業支援」の場合には「経営者未満」の相談者に伴走するため、「ゼロからイチをつくる」支援が求められることを、大変分かりやすく教えていただきました。
講義は、まず創業支援の実際の紹介から始まりました。創業を希望する方は老若男女さまざまであること、創業や経営がまったく「わからない」状態から経営者としてデビューするまでの成長を支えるため「人生相談」にも根気強く付き合う必要があること、常に寄り添って信頼関係を築くことやモチベーションを維持してもらうことの重要性などを、豊富なエピソードを交えて伝えていただきました。さらに、創業までモチベーションを維持して相談者に通ってもらう秘訣が「笑顔」での励ましと「宿題」の出し方のバランスにあることも教えていただきました。
また、創業相談のジャンルも実店舗で商品を扱う従来型のものから、SNS活用など最新トレンドを取り入れたものまで多様なため、「経営の本質」の理解を深めるとともに「多様な引き出し」を持つために常に世の中のトレンドをキャッチアップしていくことが重要であることがわかりました。
途中、ショートワークがあり「創業における『成功』とはなにか?」をグループに分かれて討議し、発表しました。「事業を始める」から「経常的に事業が回る」状態まで、様々な回答がありましたが正解は「相談者によって正解が違う」ことであり、相談者の考えをよく引き出すこと、自らの意見を押し付けてはいけないことが理解できました。
次に、創業支援の基礎知識と、2大チャネルである「創業塾」と「窓口相談」について講義がありました。「特定創業支援」について葛飾区の事業内容をご紹介いただき、創業計画書作成や融資、補助金獲得のポイントを具体的に教えていただきました。「創業塾」と「窓口支援」はそれぞれ役割があり、相互連携して効果を向上させていることが分かりました。
最後に「多様化する創業」をテーマに、鈴木会員が実際に支援された、女性、若者、シニアの3つの相談事例についてグループに分かれてビジネスモデル創出に取り組みました。短い時間にも関わらず、工夫に満ちたビジネスモデルの提案があり、レベルの高さを感じるとともに、それらの提案のさらに上を行く鈴木会員の支援内容のご紹介に、受講生一同感嘆していました。
城東スキルアップコース(第7回)の感想
今年最後の講座でしたが、アイデアコンテスト最終審査会出場ミニ報告会など、スキルアップ生のレベルアップを改めて実感する回になりました。グループワークの手際や発表も、初回に比べて格段に進歩していて本講座の「スキルアップ」力を再認識できました。
講義のコンテンツもより実践的なものになってきており、今後の診断士としての活動の幅を広げる上で大変貴重な学びを得られました。
残り3回、体調管理に留意して、さらにたくさんの知見を吸収したいと思います。
-
地方創生☆政策アイデアコンテスト2019 ミニプレゼン
昼休み後に、内閣府主催、経済産業省共催のコンテストで、最終審査会に進出したチームによる最終審査会直前のミニプレゼンが行われました。寸劇仕立てや写真を用いた効果的な演出など、工夫を凝らした発表はとても力が入っており、本番でも実力を発揮されることと期待が膨らみました。
第8回の予定
日時 | 2020年1月11日(土) 9:15-17:00 |
場所 | 京橋区民館 1号室
ホームページ:http://chuo7kuminkan.com/about/kyobashi.html アクセス: |
(大橋弘明会員・小野貴久会員)