[2020/6/13] 第1回城東スキルアップ開催報告


新型コロナウイルスに対する「東京アラート」が前日に解除された6月13日(土)、第1回城東スキルアップが開催され、24名の受講生が参加しました。
今回は下記プログラムについてZoomを使って学ぶ、半日のオンラインセミナーとなりました。
1. 中小企業診断士の役割と診断の原理原則:講師 大石支部長
2. 中小企業診断士の心構え:講師 入山能力開発推進部長
3. グループワーク 「プロコン」ってどういう人

1.事前準備

長時間のオンラインセミナーは参加者への負担が大きいため、今回は通常一日のスケジュールを半日に短縮し、効果を補うために、事前ガイダンスやYouTubeによる動画配信(計4本)を実施しました。

(a)城東スキルアップ受講体験 講師:金井秀悟会員

城東スキルアップで得られたこととして、経営の知識や中小企業の現状、また、実務従事やプレゼンの経験などで仲間とのつながりを通じて診断士活動の進め方を学べたことをお話いただきました。
特に、地方創生政策アイデアコンテストで地方創生担当大臣賞を取得された話が印象的でした。

(b)診断士の歩き方 講師:布能弘一会員

新米診断士として、どのような準備をしたら良いかということをお話いただきました。
いざという時のためパソコンは2台あった方が良いということや、会計ツールはスキャナー連動機能が選択ポイントである等、実際の診断士活動を通じて得た知見を披露いただきました。

(c)城東HPへの投稿について 講師:布能弘一会員

城東スキルアップのHP記事を中心として、書籍や雑誌記事を書く時に気をつけなければならないことや読みやすい文章の書き方など、執筆力を磨く方法についてお話いただきました。

(d)城東地区5区の産業構造等の概要について 講師:佐竹聡会員

城東地区にある5つの区がどのように成り立ち変遷してきたのか、地理、人口構成、産業構造、条例や補助金等の施策など、5つの区と城東支部の関わりについて、診断士の視点でまとめた冊子の概要をご紹介いただきました。

2.開講の挨拶

木内事務局長より開講のご挨拶をいただきました。
経営者に評価される診断士の育成のため、学びや経験、評価される場を提供するのが、城東スキルアップであるとのこと。「事務局のサポートを活かして結果を残せるかは、みなさん次第」という言葉に、事務局の方々の志とプロの厳しさを知り、気が引き締まりました。

3.自己紹介

受講生が各自1分間で自己紹介を行いました。社会経験の長い方や短い方、城東支部や城東支部以外の方、複数の士業ライセンスをお持ちの方など、多様なメンバーが集まりました。この自己紹介は、挨拶の時間の中で、自分の強みや魅力を伝えて自分自身を覚えてもらうプレゼン実践の場でした。

4.中小企業診断士の役割と診断の原理原則 講師:大石支部長

大石支部長より、大先輩から教わった経営診断の目的、経営の定義、経営の戦略ピラミッド等の考え方をご紹介いただきました。独自の解釈を加味した戦略ピラミッドを、診断業務をされる際や、事業コンテスト等の審査をする際にも常に念頭に置かれているそうです。
会社の問題点を指摘するだけでなく、経営者自身も気づいていない会社の存在価値や社会貢献について、経営者に気づきを与えるのも診断士の役目であり、「支援に携わった経営者が、自分がいなくなっても、会社が苦しい時に身を削ってくれた従業員が生きていける会社にしたい」というエピソードを交えてお話いただいたのが印象的でした。
講義の最後には、「スキルは大事だけれど人間力も大事で、相手の立場や気持ちを考え、思いやる心が診断士に求められている」という言葉で締めくくられました。

5.中小企業診断士の心構え 講師:入山能力開発推進部長

入山能力開発推進部長からは、診断士として活躍するために、スキルや知識以前に必要な「心構え」があることをお話いただきました。実務に臨む診断士の「心構え」ができておらず、診断の体を成さないケースがよくあること。経営者と向き合うことや、ビジネスに臨む際と同じ姿勢が診断において重要であること。そんな、厳しいながらもプロとして当たり前のお話に胸を突き刺されました。
活躍する診断士になるためには、訪れた一回一回の機会を掴んでやり切ること。これによって評価と経験値を獲得し、新たな機会を獲得するという、良いサイクルを生むこと。そのきっかけとして城東スキルアップを活かしてほしい、ということでした。

6.城東スキルアップの運営について

木内事務局長より、城東スキルアップの運営についてご説明いただきました。
次回以降は、午前に経営の定石や診断実務に必要な知識、キャリアプラン等を座学中心で学び、午後は診断士の実践的な知識についてグループワークを交えて体得します。
なお、7月以降には企業診断が2~3社予定されており、12月以降は図書館セミナーが予定されています。

7.課題図書のやり方

課題図書担当の鈴木康文会員より、課題図書の進め方について解説いただきました。
課題図書を課す目的は、名著を読んで経営の定石を学び診断スキルの向上につなげることと、まとめる力・発表する力・論評を通じたコメント力の3つの力の向上にあります。本の内容を同期診断士に理解してもらうイメージで「A3一枚」にまとめ、当日は3分で発表します。

8.グループワーク 「プロコン」ってどういう人

最後の講義は、1995年に米国で開発された討論手法の1つ「ワールドカフェ」を使ったグループワークでした。4~5人ずつの小グループに分かれ、お題について10分間討議し、リーダー以外のメンバーをシャッフルする、という作業を3回繰り返して、最後にリーダーが結論をまとめて「プロコンとは○○です。理由は○○です。」という形式で3分間の発表をしました。討議の中には「確かにそういう視点もある」「それは考えたことがなかった」といった発言もあり、興味深い時間でした。

.感想

オリエンテーションとなる第1回を通じて感じたことは、診断士は知識と技能が大事ですが、あくまでもそれは経営者を支援するためのツールであり、そのツールを使う心、想い、言い換えれば人間力も大事であるということです。講義終了後に開催したZoom懇親会で仲間の話に耳を傾けながら、大石支部長や入山能力開発推進部長の講義、ワールドカフェで耳にした「経営者の横に立ち一緒に考え伴走する者」「経営者の夢の実現を支援する者」「経営者の心に火をつける者」という言葉を思い返しました。

もちろん、人間力だけでは駄目であり、経営者支援ツールを磨かなければなりません。城東スキルアップでしっかり学び、レベルを高め、場数をこなして、評価と経験値を獲得していきたいと思います。

10.事務連絡

・次回(第2回)のご案内

【日時】7月4日(土)

【会場】東大島文化センター 第1研修室

(江東区大島8-33-9 都営新宿線東大島駅から徒歩5分)

【講義内容】

午前① 9:15~10:45 課題図書「ロジカル・シンキング」

午前②10:45~11:45 診断士のキャリアプラン

午後 12:45~16:45 知的資産経営

 

(沼辺昭彦会員、海野大樹会員)