[2020/7/4] 第2回城東スキルアップ開催報告


梅雨空の7月4日(土)、第2回城東スキルアップが東大島文化センターで行われ、24名の受講生全員が出席しました(会場23名、オンライン1名)。6月の第1回はZoomでのオンライン開催だったため、受講生が実際に顔を合わせるのは今回が初めてとなり、喜びと緊張が会場内に満ちていました。

今回のプログラムは次の通りです。

① 課題図書発表「ロジカル・シンキング」

② 診断士のキャリアプラン(講師:宮崎博孝会員)

③ 知的資産経営(講師:細野祐一会員)

1.課題図書発表「ロジカル・シンキング」(照屋華子・岡田恵子共著)

課題図書を読み込み、エッセンスをA3用紙1枚にまとめ、3分間で発表するという訓練です。初回となる今回は、中小企業診断士として必要な論理的な思考と構成のスキルを学ぶのに最適な「ロジカル・シンキング」が課題図書でした。

本の内容を的確に要約する人、資料に工夫を加えて注目を集める人、独自の説明方法で面白くプレゼンする人など、それぞれの受講生の個性が出る興味深い発表となりました。

論理的なメッセージを伝えるためには、「課題が明確であること」、「答えがあること」、そして「相手に期待する反応が明らかであること」が重要であることを改めて学ぶことができました。

今後、我々がプロの中小企業診断士として活動していく際には、この「ロジカル・シンキング」の論理的な思考と構成のスキルを当然身に付けておくべきものと再確認しました。

また、3分間という短い時間でポイントを押さえて伝えることの難しさを痛感しました。時間切れで終わったり、早口になったり、聞き手を見ないで話したり、反省点も多々あります。今回の経験をどのように活かせるか、次回の発表が楽しみです。

2.診断士のキャリアプラン 講師:宮崎博孝会員

宮崎博孝会員より、中小企業診断士としての心得について講義いただきました。コンサルタントとはどういう仕事か、「プロフェッショナル」と「アマチュア」の違い、アンテナを高くし社会的情勢の変化をとらえる必要があること、中小企業診断士としてのキャリアプランなど、内容は多岐にわたりました。今後の診断士活動において、プロとして高い意識を持ち、常にスキルを研鑽することが重要であると、改めて認識しました。

3.知的資産経営 講師:細野祐一会員

午後は、細野祐一会員より「知的資産経営」の講義が行われました。中小企業白書等で取り上げられるキーワードとしては知っているものの、具体的な中身はよくわからない、という受講生に向けて、まず、「知的資産経営」の内容や意義から分かりやすく説明していただきました。

「知的資産経営」とは、自社の“強み”である「知的資産」を「人的資産」、「構造資産」、「関係資産」に分類し、見える化したうえで、それぞれの強みを組み合わせてシナジーを発揮させ、価値を実現していく経営だと理解しました。

また、歴史的な経緯を踏まえて、2014年より金融機関が「知的資産経営」の視点を持つ「事業性評価」に重きを置きつつあるという解説がありました。中小企業診断士にも、専門的な知識を持つ立場として「知的資産」を的確に評価する能力が求められているといえます。さらに、顧客への導入提案として、「ローカルベンチマーク」を簡易診断として実施し、「経営デザインシート」も活用して、「知的資産経営報告書」へつなげていく具体的な方法論も説明いただきました。

続いて、細野会員が関わった知的資産経営支援の事例を2つ紹介されました。

1つ目の事例はシェアハウスの企業でした。仮説づくりや現場調査を経て、社内のコンセンサスづくりのためのワークショップの開催、知的資産の文書化までのプロセス、業績向上結果など、「知的資産経営」の導入プロセスを詳しく理解することができました。

2つ目の事例は千葉県の小規模プラスチック製品製造業者でした。3年間での土台作りの取り組みと、その後のIT導入による改善事例が紹介されました。

ここで、「知的資産経営」について受講生から活発な質問があり、細野会員からうれしい悲鳴があがりました。

最後に、受講生が5つのグループに分かれて「知的資産経営ワークショップ」を行いました。

グループごとに、受講生が勤務する企業から選んだ1社を対象にSWOT分析とクロスSWOT分析を行いましたが、各グループの発表に対して、細野会員から、知的資産へのフォーカスが不十分、知的資産を組み合わせる視点が重要であるとの指摘を受けました。

今回のワークショップで、今後の実務従事等でも知的資産経営の視点を活用していく必要性を認識しました。

 

4.感想

今回、新型コロナウイルス対策を取りながらリアルな講義を開催していただいたことに改めて感謝いたします。中小企業診断士として百戦錬磨のベテラン講師陣から、実践的なご指導をいただける場であることを体感できました。

また、城東スキルアップは、様々な経歴を持つ同期と一緒に学び、切磋琢磨し、気付きを得られる貴重な場でもあることを、グループワークやディスカッションを通じて感じました。今後もさらに受講生間の交流を深め、城東スキルアップを離れてもお互い支え合えるような関係を築いていきたいと思います。

第2回で早速実践に活かせる学びを得られ、第3回への期待が高まっています。

5.事務連絡

・次回(第3回)のご案内

【日時】8月1日(土)

【会場】新小岩地区センター(予定)

(葛飾区新小岩2-17-1 JR総武本線新小岩駅から徒歩5分)

→ ZOOMでのオンライン開催に変更となりました。

【講義内容】

午前  9:15~11:45 図書館セミナー1

午後 12:45~16:45 人事戦略/外国人材活用

 

(山内慎一会員、平野行伸会員)