[2020/8/1] 第3回城東スキルアップ開催報告


関東地方で梅雨明けが発表された8月1日(土)、第3回城東スキルアップが開催され、24名の受講生が参加しました。

今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、Zoomを使ったオンライン開催となりました。

 

今回のプログラムは次の通りです。

①図書館セミナー 企画とコンテンツ

(講師:鈴木美穂子会員、横山由香会員、森永逸二郎会員、小野貴久会員)

②人事戦略(講師:内田雅敏会員)

③外国人材活用(講師:増田憲二会員)

 

1.図書館セミナー 企画とコンテンツ

本日の講義は、「図書館セミナー 企画とコンテンツ」から始まりました。中小企業診断士として各種セミナーの講師を担当する際に活用できるノウハウが盛りだくさんの講義でした。

(1)セミナーコンテンツの作り方 講師:鈴木美穂子会員

はじめに、鈴木美穂子会員から「『スライドつくり』=『コンテンツつくり』ではない」との大前提が提示されました。「できること」「やりたいこと」「参加者のニーズ」が合致したところをコンテンツ化するために、スライドを作る前の事前準備を入念に行うことの重要性を説明されました。その中で、専門的な情報を羅列しても良いセミナーにはならず、楽しいセミナーは「聞いていてわくわくする」「わかりやすい」「すぐに行動に移せる」といった要素が含まれている、との説明は大変勉強になりました。

「セミナー資料を作成する前に構成表を作り、構成は結論を先に述べるPREP法を使いこなす」「明日からすぐに使える『おみやげ』を参加者に持たせる」「キャッチ―なタイトルが集客を決める」といったポイントは、早速実践していきたいと思います。

(2)葛飾区立図書館セミナーの概要とセミナー企画の立て方 講師:横山由香会員

続いて、横山由香会員から城東スキルアップのOB・OGも登壇した葛飾区立図書館セミナーの概要について、全国の公共図書館でビジネス支援が盛んであることや、城東スキルアップと葛飾区のつながり、セミナー企画の立て方、講師決定から本番までに実施することなどの説明がありました。

セミナー企画に関するワークでは、受講生が実際に講師になったつもりで、企画書のポイントや参加者のニーズを考えました。最後に、図書館セミナーの企画書作成の宿題が出され、図書館セミナーの講師登壇に向けて、熱意が高まりました。

(3)図書館セミナーの体験談 講師:森永逸二郎会員、小野貴久会員

図書館セミナー講師経験者の2人から経験談が語られ、受講生は自分がセミナー講師を務める姿を想像しながら、お話に聞き入っていました。

森永逸二郎会員は、図書館セミナー講師の経験は、診断士活動における実績になると共に、第三者から意見を聞くことができる貴重な体験であったと強調されていました。また、「参加者はセミナー講師の経験談に耳を傾ける」とのコメントは印象に残りました。

小野貴久会員は、最初に作った案がセミナー参加者に受けないと考え、第三者の意見を取り入れながら、何度も何度も見直してコンテンツ作成に至った苦労をお話しいただきました。成功談だけではなく、苦労談もお聞きできたのは大変貴重でした。

 

2. 人事戦略 講師:内田雅敏会員

午後に入り前半の講義は、内田雅敏会員による人事戦略でした。冒頭の「ヒトは時間経過と共に価値が上昇する唯一の経営資源」との指摘は目から鱗が落ち、人事戦略の重要性を再認識しました。
最初に実施したグループワークでは、受講生自身が直面している人事上の課題についてディスカッションを行いました。他の受講生の意見を聞くことで、人事課題に対する視野が広がりました。続いて働き方改革のテーマでは、企業が求められている「労働時間法制」や「雇用形態に関わらない公正な待遇の確保」の概要について説明をいただきました。また中小企業が活用できる制度として、「働き方改革宣言奨励金」「生産性向上支援コンサルティング」(いずれも東京都産業労働局)などの紹介がありました。
昨今、経営者年齢の上昇に伴い重要性が高まっている事業承継のテーマにおいては、支援先企業を4分類し、それぞれで求められる支援の内容が紹介されました。ひと言で事業承継と言っても各企業が抱える課題は異なっており、企業の実態を踏まえた効果的な支援が重要だと再認識しました。
また、第2回の講義で学んだ「知的資産経営」や「ローカルベンチマーク」が今回も登場しました。人事戦略の観点からこれらをどのように活用するかイメージすることができ、早速実践できそうです。

最後は、受講生には馴染みの薄かった幸福経営学ですが、説明を受けた後は受講生の関心が高まり、その後のグループワークのディスカッションにおいても、どのように企業支援に活かしていくか議論がなされました。

3.外国人材活用 講師:増田憲二会員

午後の後半の講義は、増田憲二会員による外国人材活用でした。中小企業生き残りの切り札として、外国人留学生の活用方法について講義いただきました。

「外国人が日本で働くということ」「外国人留学生のリアルな実態」「外国人材活用の課題と留意点」の3テーマに即して受講生は理解を深めました。また、同じ外国人材でも「留学生・高度人材」と「技術実習・特定技能」とは全く別のカテゴリーであることや外国人留学生の特徴(外国人留学生は各国の優秀な学生であること等)、外国人留学生を採用する際の留意点など、幅広い観点から外国人留学生の活用方法を学びました。

文化や言語の違い、在留資格など中小企業が活用するには難易度が高いと感じていた外国人材ですが、本講義でポイントを押さえることができたため、これからは積極的に中小企業へ提案していくべき、と思えるようになりました。

4.感想

今回の城東スキルアップを振り返ると、これまで受講したどの講義においても、明日からすぐに使える「おみやげ」が必ず用意されていることに気が付きました。そして、城東スキルアップでは、基礎知識の底上げはもちろんのこと、すぐに実践で使える実務スキルも習得することができるのだと再認識しました。

今回、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、急遽オンラインに切り替えて城東スキルアップを開催いただいた講師・事務局の皆様に改めて感謝申し上げます。

5.次回(第4回)の予定

【日時】9月5日(土)9:15~16:45

【会場】浜町区民館(予定)

(中央区日本橋浜町3-37-1)

URL:https://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/syukaisisetu/syukaisisetu11.html

【講義内容】

9:15~10:45 課題図書「コトラーの戦略的マーケティング」

10:45~11:45 診断士のマーケティング戦略

12:45~16:45 戦略と計画

 

(渡辺英史会員、上濱貴志会員)