9月6日(日)、J-step(行動する診断士の会)春夏合併大会「スマホで”映える”写真が撮りたい!写真初心者向けワークショップ」がZOOM方式で開かれ、好奇心旺盛な18人の診断士に参加頂きました。
今回のJ-STEPの大会は、写真を使って情報発信をしているがいつもイマイチ感がある、個人事業主さんにチラシやSNSを使った提案をしていてもどんな写真が”映える”のか自信がない、といった写真ビギナーの診断士の方を対象に、作家として活躍されている”HyLo.IsE”さん( https://www.hyloise.com/ )にご協力いただき、参加者から事前に提出して頂いた‟残念な写真を題材に、個別アドバイスを頂く、居酒屋的なワークショップ形式で行われました。
冒頭で講師より「カメラを知ることでスマホを使いこなすことができます」「何が判らないかが判れば、既に問題は解決しています」というなかなか含蓄のあるお言葉を頂き、続いて個々の写真へのコメントに入りました。私なりにまとめると以下です。
1 明るさを意識する、光を作る
ビギナーである私たちは、被写体が帽子を被ったままで顔が暗くなっていたり、思いっきり逆光になっていたり、室内に明るさを合わせたため外が真っ白になっていたりするものです。ソリューションとしてはびっくりするほど簡単で当たり前のことでした。①帽子を取る、②灯りの下に行ってもらう、③逆行は避ける、④フラッシュを使う等々正に目からウロコのアドバイスでした。
2 余計なものを画面から排除する
お店の中の経営者を撮ったのはいいが、前に食器が大きく入っていたりしたことはありませんか。どこに主役を置くかを意識し、撮るときに、余計なものは画面から排除しておくことが重要ですし、それはそう難しいことではありません。
3 黄金比率で安定した構図
撮りたいものを真ん中に入れるのではなく縦横三分割に区切った交点に配置するとなんかかっこよくなります。
4 ワイドのままで接写しない、離れたところからズームで大きくする
スマホを思いっきり近づけて撮ると被写体の形が変わってしまいます。しかしこれを接写しないでズームして撮ると形は変わらないので、よりキレイになります。これも目からウロコですよね。
5 食べ物の「しずる感」は、光が当たっているところを探して撮る
漫然と撮ってもあまり美味しそうには見えないものです。そんな場合は光が当たっているところ、輝いているところを探すのだそうです。暖かいものなら湯気が、冷たいものでも反射する光がそれぞれの食べ物の「しずる感」を演出してくれるとのことでした。
6 セルフタイマーを使うとぶれない
これも目からウロコですよね
7 効果的なフィルターやモードを使ってみる
廃校になった学校の校庭のさびれた雰囲気を出すためにはフィルターを使うといいそうです。ポートレートモードを使うと中心以外はいい感じにボケるとのことで、ちょっと中上級者になった気分を味わえます。
8 未来に向かう方向に空間があるとポジティブな気分になる
これも中上級者的でしょうか。横の線を水平に保ち、遠近法で線が一点に集中するところを空間の中に作る。それがボードの先端が指す方向で、そこに空が空いていたりすれば、より良い。などなど、この当たりは感心するばかりでした。
最後に、月を見る場合と写真に撮る場合がそうだが、人間の脳は優秀なので大きくしたり美しくしたりしてくれる。しかし写真はそうではないので、撮影者が何を撮りたいのか、何を強調したいのかを意識して撮ることが重要ですという、これまた深い言葉を頂きワークショップを終了しました。
正に目からウロコの連続であった今回の大会は、明日からいや今日から使えるノウハウに満ち溢れており、参加したメンバーにとって大変有意義な企画でありました。大会の後のリモート飲み会でも、もう一回やって欲しいという声も多く聞かれ、「お出かけ企画」がやりにくいご時世の中、リモートでも面白い企画できることを確信した次第です。
J-Step(行動する診断士の会)は、春夏秋冬の年4回開催。次の秋大会は、2020年11月を予定しております。次回もリモート企画になるか、お出かけ企画ができるかは現時点では決めていませんが、診断士としての私たちの好奇心をくすぐる興味深いテーマを用意しますので是非お気軽にご参加下さい。(末林和之会員)