[2021/5/16] 初の試み!葛飾区立図書館オンラインビジネスセミナー「弁護士が教える!これだけは知っておくべきビジネスパーソンのための契約のイロハ」開催報告


5月16日(日)の14時から2時間、葛飾区立図書館として初の試みとなる、Zoomを使ったオンラインでのビジネスセミナーが開催されました。講師は上村菜穂会員、タイトルは「弁護士が教える!これだけは知っておくべきビジネスパーソンのための契約のイロハ」です。

 

■初のオンラインビジネスセミナー開催に向けて

今回のセミナーは、当初3月に葛飾区立中央図書館で開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響のため延期され、その後もコロナの影響が予測し得ないため、診断士事務局から図書館にご提案し、初の試みとしてオンラインセミナーが実現したものです。

図書館セミナーの運営は通常、中央図書館、立石図書館と、開催会場ごとに分かれますが、初のオンライン開催に向けて、両図書館が連携して検討いただきました。オンラインセミナーのノウハウは日頃Zoomセミナーに慣れている診断士事務局が提供し、設備の準備とホストは図書館が務め、中央図書館から配信する形としました。そして、本番のために、図書館、講師、診断士事務局とも、オンライン開催対応のシミュレーションやリハーサルを繰り返してきました。

 

■本番の様子 ~ 契約のイロハをわかりやすく ~

4月に開催告知がなされて間もなく3回目の緊急事態宣言が発出され、図書館内のチラシ掲示が人目に触れないため申し込みが心配されましたが、20代から60代まで男女を問わず多数の申し込みがありました。講師の上村会員は中小企業診断士であるとともに弁護士であり、専門家から直接、明日から仕事で使える契約の基礎知識を学べるセミナーということで高い関心を呼んだようです。

Zoomに接続すると、セミナーの案内画面が表示されBGMが流れます。定刻になり、図書館スタッフのアナウンスの後、講義がスタートしました。

 

第1部は「契約のイロハ」です。「取引先から、“すぐには注文できないが、7月には販売したいため製造を開始してほしい”と言われた。従うべきか?」という、講師から参加者への問いかけから始まります。契約が成立するための要件や、契約書の必要性について、靴製造メーカーをモデルにした、いかにも起こりそうな事案を例にとり、イラストを交えたわかりやすい解説が行われました。

 

続いて第2部「売買契約のイロハ」に進みます。売買契約で決めておくべき内容について、事前に参加者に配付されたサンプル契約書を例にとり、それぞれの条項がなぜ必要なのかを解説していきます。難解な言葉が多く必要以上に長いように思える契約書でも、実はトラブル対応に必要不可欠な要素で構成されていることがわかります。

休憩をはさんだ後は、「トラブルに対処するルールとチェックポイント」です。

「納品した品物の交換を要求された場合、応じなければいけないのか?」「新品への交換でなく、修理で対応ではだめか?」など、実際に起こりうるトラブル例についても、サンプル契約書の文言をチェックしながら、契約書に基づく正しい対応が解説されました。

 

■本番の様子 ~ 飽きさせない工夫 ~

専門用語があり、難しく感じがちな契約書に関するセミナーでしたが、講師が巧みに参加者に声をかけ、リラックスさせながら、進みました。

章の節目ごとには「まとめ」を挿入して振り返り、休憩後のたびに「ミニクイズ」で気分転換し、時には伸びをするストレッチを呼びかけ、一方通行になりがちなオンラインセミナーでも参加者を飽きさせない工夫が随所に施されていました。

質問は参加者からチャット上で受け付け、講義終了後に講師から回答を行いました。「契約締結上の過失で、実際に費用が請求された事例はあるのか」など、講義をよく聞いた上での具体的な質問が出ました。

「契約書に対する苦手意識をなくし、明日から自分で契約書が読んで、最低限のチェックができるようになってほしい」という講師の想いは伝わったようです。

 

初のオンラインビジネスセミナーは、通信環境や運営面でのトラブルもなく無事終えることができました。今回のセミナーは、葛飾区の中央図書館・立石図書館の皆さんの挑戦と熱意がなければ実現しませんでした。深く感謝申し上げます。

 

(渡辺英史会員)